ユヴァル・ノア・ハラリ 著
出書房新社 (2016/9/9)

 

 私がツィッターをフォローしているホリエモンが絶賛していたので読んでみた。あくまでも私の考え方なのだが、本というのは二つの目的がある。一つは知識を習得するため。もう一つは理論を習得するためだ。私はこのような考え方で読書をする。読み方は基本的には一緒だけど。。。理論は身体で例えると骨、知識は筋肉だ。人間の知能というのは理論と知識で構成されている。理論が基本にあって知識をそれにはめていく。

 その考え方でいくと、本書は完全に理論系の本だ。内容は人類史というかなり大きな話である。人類がそもそも弱小生物から地球上にのさばりだした理由なんであるのかそこから始まる。答えはフィクションを信じる力だ。これはなかなか実感が持ちにくいが社会システムというのはほとんどがフィクションだ。会社や国等というのもフィクションだ。だって見えないでしょ?

 みえるのは目の前にいる精々数十人。これらは目で見て身振り手振りや言葉で通信し合える。だから同じグループだと考えることができる。しかし数千人というあったことも無い人を含めた自分が一つの集団であると信じるのはフィクションでしかない。目に見えないからだ。人類はこの能力で大規模事業を行うことができるようになった。農耕などもそうだ。さらにお金というフィクション(金はただの概念でしかないのは理解できると思う)を共有することで経済を発達させることができた。

 そしてその経済が膨張しだしたのは何故なのか。それは科学と技術が融合したからだ。科学が技術と結びつき経済がリソースを提供すると新しい発明が起こる、産業が興る。そうすると経済が膨張する。経済は膨張し続けるというフィクションが生まれる(誰も直に見ることができないのでフィクションだ)。実際、経済活動から供給される資金によって新しい科学技術が発明される。結果、経済は実際に膨張する。そのループを繰り返しているのが現在だ。

 例えば石油、かつて石油の枯渇問題が話題になっていたが、現在はあまり話題になっていないことに気付いただろうか。人類は石油がなくなったとしても科学技術によってまた新しいエネルギーを作り出すことができるのであまり問題にはならないのだ。科学技術によって世界は膨張し続ける。そして人類は科学の行きつく先として超ホモサピエンスを生み出して行くという。それは遺伝子工学や他の先端科学を駆使して人類が作り出す新しい知的生命体だ。

 この知的生命体が何をするのかは誰にも分らない。なぜなら人類を超えているから人類には理解ができない。

 

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