ミニマム情報戦記

ブログタイトルは思い付きでちょいちょい変わります。 そろそろタイトルを変えたい。。。き・ぶ・ん!




 前から気になっていた本をやっと読むことが出来た。私は高等遊民というものに多少の憧れが
あり、以前から調べていたりした。実際、高等遊民になりたいと思うことはあまりないが、突き抜けた感じに今でも憧れはある。


 ということで、本書は近代の高学歴者の就職難についての歴史を調査したものである。高等遊民というと高学歴で裕福、世俗と離れた仙人のような生活をしている人と思われるが、あまりそうではないようだ。


 高学歴で就職できない人が高等遊民と呼ばれており、当の本人は就職するために結構必死になっていたりもする。景気によって就職口が減ったり増えたりと景気に翻弄されている様子が良く分かる。


 景気が良くなっても学校が増えたために高学歴者が増大し、結局、就職難になってしまう。さらに就職の現実は縁故採用と学閥での採用が中心であり、そこからあぶれた者は就職口はなかなか見つからない。


 酷い人になると、ゴミ拾いで生計を立てる大学卒業者もいたようだ。因みに当時の大学卒業者の人数というのは現在とは比較にならない。かなりの希少な「知識人」であった。


 就職難の結果、社会が悪いと考え左翼運動に走る者や犯罪に走る者、さらには絶望して自殺する者もいる。逆に独立起業を行う者(これはかなり少数)、就職したもののブラック企業に行ってしまう者など現在とあまり変わりがない。


 さらに私が面白かったのは就職が決まらないので大学院に進学するというものも多かったようだ。現在と一緒だが、逆に言えば当時の大学院というのもこの程度だったのかという言い方もできる。


 世間で連想される高等遊民とは実は空想上の存在であり、現実には必死になって仕事を探す高学歴者が高等遊民の本来の姿であったようだ。



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