『レイヤー化する世界』以来、佐々木俊尚氏にすっかり虜になってしまった。本書は『レイヤー化する世界』の後に書かれたものだ。内容は正直、基本的に一緒だった。


 ただ、佐々木氏の主張は基本的に賛成なので私としては読みやすい本ではあったが、『レイヤー化する世界』ほどのインパクトななかった。


 本書で主張していることは「優しいリアリズム」の社会を作っていこうということだ。「優しいリアリズム」とはどういうことかというと、リアリズムとは論理の世界である。


 リアリズムとは例えば、下流老人になった人は若いうちにきちんと準備をして貯金や投資を行っておくべきだった。それをしかなったので自業自得というような考え方だ。


 しかしそれでは多くの人は幸せになれない。そこには情が必要だ。感情的なものだけでなく、かといって論理だけの世界でもない中庸の世界が望ましいということだ。


 私は佐々木氏の結論には賛成だが、『レイヤー化する世界』と内容がかなり重複しているように感じる。佐々木氏の本の傾向として本論にいくまでの前置きがちょっと長い。


 佐々木氏はかなり博学で正確を期するためにこのような書き方になったのであろうがちょっと前半は読むのが辛かった。全体としては『レイヤー化する世界』の方が完成度は高かったと思う。



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