M4カービンM203付き
(画像はwikipediaより転載)

 

目次

  1. M4カービン概要
  2. M4ガスブロ
  3. M4各社の比較
  4. まとめ

 

M4カービン概要

 

 

 M4カービンとは米軍で4番目に採用されたカービン銃を意味する。カービン銃とは明確な定義というものは存在しないが、馬上での銃の運用を前提とした騎兵銃をルーツにした短縮版ライフルと考えてよい。米軍が採用した最初のカービンは第二次世界大戦直前に制式採用されたM1カービンで、1936年に配備されたM1ガーランド小銃より小型であり、使用する弾薬も威力が弱くボトルネックではない30口径カービン弾が採用された。そのフルオート版のM2カービン、さらに夜間戦闘用に改良されたM3カービンであった。

 1957年になると、フルオート機能を持つ自動小銃であるM14ライフルが採用され、それまでの小銃、カービン銃、サブマシンガン、軽機関銃の機能を代用できるとしてこれらの銃は姿を消した。1960年にカービン銃的な要素を持つ、小型軽量のアサルトライフルであるM16ライフルが制式採用されると益々、カービン銃の必要性は薄れていった。

 しかし、M16ライフルも長銃身であるため、ジャングルや室内での取り回しには使い勝手が悪いことから、現場では再びカービン銃サイズの銃に対する要求が高まっていた。この要望に対応すべく1960年代からM16ライフルをベースとしたカービン銃の研究が行われ、M16ライフルの短銃身版であるCAR-15、さらにマズルサプレッサー等を改良したXM177等が開発された。

 これらのカービン銃は一部の部隊では使用されたものの制式採用には至らなかったが、1994年に当時の米軍の制式採用小銃であるM16A2ライフルをカービンサイズにした上でセミオートと3点バースト機能のみに限定したM4カービンが50年振りのカービン銃として制式採用された。このようにM4はM16ライフルの直系の改良型である。

 

M4ガスブロ

 

 

 周知のように現在のトイガン長物では電動ガンが主流である。確かに電動ガンはランニングコストが安くオールシーズン安定した性能を発揮することができる傑作エンジンである。これに対してガスブローバックはフロンガスを使用するためランニングコストが高く性能が外気温に左右される。

 このように考えると、なぜガスブロなのかと思われるかもしれないが、ガスブロには上記の欠点はあるものの電動ガンにはない利点もある。以下、電動ガンと比較したガスブロの長所、短所を簡単にまとめてみた。

 

ガスブローバックガンの長所

 ・全天候型であること。特に水に強い。
 ・内部構造が実物に近い。
 ・反動が強い。

 

ガスブローバックガンの短所

 ・ランニングコストが高い。
 ・気温の変化に影響を受ける。
 ・連射に不向き。

 

 その他細かい長短はあるが、大まかに上記が電動ガンとガスブロの違いである。ガスブロは電動ガンに比べランニングコストが高く、外気温の変化に影響を受ける上に連射をするとガス圧が低下してしまうという欠点がある。しかしガスブロは電気を使用しないために水に漬けても使用できること、さらに内部構造が実物に近く、反動が強いこと等の長所がある。

 つまりはサバイバルゲームを前提に考えた場合、水に対する強さを除けば明らかに電動ガンに軍配があがるのであるが、将来、実銃を撃つためのトレーニング用としてやトイガンとしての面白さを考えた場合、ガスブロが圧倒的である。

 

M4各社の比較

 

 M4のガスブローバックガンは、現在、東京マルイ、KSC、WA、タニオコバ、VFC、G&G、S&Tなど数えきれないほどのメーカーから発売されているが、今回まとめたのはその内、東京マルイ、KSC、WAの3社である。この3社に焦点を絞ったのは、この3社は独自性が高く、エンジンから独自設計である。これに対して海外メーカーの多くはこの3社のコピーが多く、現時点においては信頼性や作動性に関してもこれら日本製メーカーに今ひとつ及ばないからである。

 

東京マルイ製M4カービン

東京マルイ初「ガスブローバックライフル」M4。ガス満充填で、約2.5マガジン分発射可能。実銃同様の発射サイクル14発/秒を再現。可変HOP UP機能搭載。直径19mmの大型ピストンを採用した新ブローバックエンジン。かつてないほど強烈なリコイルショック。メーカー耐久1万回以上を実現。ボルトキャッチの磨耗・破損を防ぐ新機構「Zシステム」搭載。

 

 まずは東京マルイ。M4ガスブロでは一番スタンダードであるといえる。電動ガンには劣るものの、やはりそこは東京マルイ製である。作動と命中精度はかなり良い。ファーストロッドに関してはストックがガタつくというのがあったようだが、セカンドロッド以降は改良された。

 東京マルイ製M4の一番の特徴は「Zシステム」と呼ばれる独自の作動システムを搭載していることだ。これはガス圧で激しく作動するボルトの摩耗を抑えるためのシステムで実銃には搭載されていないものであるが、これにより耐久性が大幅に向上している。

 この「Zシステム」の作動は想像以上にいい。未だにボルトが摩耗しているという話は聞かない。ただし欠点としては作動音が今ひとつだという。金属音がしない。というのが大方の評価だ。M4MWSの売りの一つ、セラコートは結構評判がいい。作動性能も高く、冬でも快調に作動するという声もある。可変ホップ搭載であるが、調整はテイクダウンしないと難しい。

 結局、他社と比較して評価が分かれるのは内部構造がデフォルメされていることと金属音のようだ。バリエーションは第一弾のNWS、オリジナルのM4A1、M4CQB-Rがある。それぞれ5〜6万円台で購入できる。さらにサードパーティーのパーツも多く、「自分だけのM4」を作ることも楽しめる。

純正マガジン 4980円

 

WA製M4カービン

内部の構造に至るまで可能な限り リアルさを追求。本物と見紛うほどに再現された内部構造により、各部の操作はもちろんのこと、 分解や組立に至るまで実銃をバーチャル体験可能です。豪華4大装備で、完全フルセット仕様にてお届けします。1)ドットサイト(照準機) 2)着脱可能なサイレンサー 3)フォアグリップ 4)クレーンストック

 

 恐らく一番最初にM4ガスブロを出したメーカー。フレームは強化樹脂製。現在はWAは今更書くまでもない。作動の金属音はかなり良いし反動も強い。最大の特徴はその外観の完成度の高さである。これは実物を見てもらえば分かるが、細部に至る工作精度の高さやリアリティの追及は随一といっていい。さらには内部構造も極限まで実物に近づけているという70年代から続くモデルガンメーカーであるWAの面目躍如である。

 ただし、命中精度に関しては評判が良く無い。これはWAは精度よりも外観のリアリティを優先させるメーカーの個性というのもある。WAのガスガンは昔はかなり命中精度は良かった。もちろん現在でもレベルは下がっていない。問題はその間に他社の命中精度が格段に向上してしまったことなのだ。WAの製品全般にいえることだが、ホップアップシステムの性能が他社に比べ若干劣る。独自のホップアップを開発してはいるが、命中精度となると東京マルイ、KSCに比べ若干劣る印象がある。

 WA製の一番の問題点は価格が非常に高いことである。本体の値段こそ1〜2万円ほど高いだけであるが、マガジンの値段は1本1万2000円と衝撃的だ。東京マルイが4980円、KSCが5800円と比べても倍以上の値段だ。さらにWAはサードパーティーからのパーツ供給はほぼない。WA製のカスタムパーツが少数存在する程度。渋谷にある直営店に行くと展示されている。最後に反動であるが、リサーチの結果、マルイと互角という意見とWAの方が強いという意見に分かれている。数値化しにくい部分であるため断定はできないが、それほど大差はないと考えて良いのではないか。

純正マガジン 12000円

 

KSC製M4カービン

これまでのM4バリエーションで蓄積されたノウハウを導入した、新たなベーシックモデルがバージョン2。タフな一体成型部品となったアッパーレシーバーにあわせてロアフレームも新規に設計。圧倒的な高剛性に裏打ちされたパーフェクトな射撃がお楽しみいただけます。

 

 恐らく一番バランスがいいのがKSC製M4ではないかと思う。WAと同様にモデルガンメーカーであったKSCの外観へのコダワリは結構強い。命中精度も新型チャンバーになってからはマルイと遜色はない。反動はWAや東京マルイと比べても遜色はないようだ。金属音も「ガシャン!」と結構大きい。この金属音は好みが分かれるところだが、お座敷シューターにはたまらないものがある。

 初期のモデルではボルトの剛性不足が問題になっていたが、ver.2ではボルト含め剛性が強化された。さらにバルブがシステム7TWOとなりさらに作動が安定・強化され、ガスブロの傑作と称しても過言ではないモデルとなった。

 但し、中古品を購入する場合、M4、M4マグプルには上記のver.2の機能が搭載されていない初期モデルである可能性もあるので注意が必要だ。本体価格は各社の中では一番低い水準であるが、マガジン5800円と東京マルイに比べ若干高めである。バリエーション展開も多く、マグプルやMEGAアームズ公式のオフィシャルモデルもある。

純正マガジン 5800円

 

まとめ

 

 まず、実射性能としては東京マルイ、KSCは互角というところ。若干東京マルイに軍配があがるかもしれない。WAは若干劣る。外観のリアリティに関してはWAは群を抜いている。それにKSC、東京マルイという順で続く。

 内部構造に関してもWAに分がある。同様にKSCも実物に非常に近い構造ではあるが、東京マルイは作動を優先させるために独自のZETシステムを採用しているのでリアリティの面からすると評価は下がる。

 価格はWAがダントツで高い。次に東京マルイ、KSCという感じだが、この2社はバリエーションを含めると同価格帯といえる。マガジンはWAの1万2000円がダントツで高く、KSCが5800円、東京マルイが4980円と最も安い。

 バリエーション展開はWAは最も少なく、現在確認できるのは2種類のみだ(2019年10月)。東京マルイ、KSC共にバリエーション展開は多いが、KSCは実物カスタムメーカーの公式契約のカスタムというのが特徴である。それぞれに特徴のあるメーカーなので好みの合うメーカーを選ぶのがよいだろう。

 

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