ミニマム情報戦記

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 海兵遠征部隊??はて、何のことだろうと思う人も多いと思う。では、MEUといえば。ああ、東京マルイから出しているMEUピストルのことねー。名前知っているー。という人は多いと思う。MEUとはMarine Expeditionary Unitの略。日本語にすると海兵遠征部隊のこと。海兵遠征部隊で採用されているピストルなので通称MEUピストルなのだ。では、この海兵遠征部隊とはどういうものなのだろうか。(画像はwikipediaより転載)


 海兵遠征部隊とは簡単に言うと歩兵、砲兵から司令部、補給部隊までを含めた一つのユニットである。さらに大規模になると海兵遠征旅団、さらに大きい海兵遠征軍が存在する。海兵遠征部隊とは総数2200名で司令官は大佐である。海兵遠征旅団より小規模であるが機動力は遠征旅団に勝る。


 単独で15日間の作戦行動が可能であり、早い段階で橋頭保(前線の拠点と理解すれば分かり易い)を確保することが可能となる。さらに海兵遠征旅団になると30日間の単独作戦行動が可能で、海兵遠征軍になると60日間の単独作戦行動が可能となる。


 「今まで通りの軍隊じゃいけないの?」と思われるかもしれないが、もちろんいけないのだ。今までも緊急展開部隊として空挺師団が存在した。フランス外国人部隊の第二落下傘部隊は48時間以内に世界中どこでも空挺降下することが出来ると豪語する。展開する時間の速さから言えば空挺師団にMEUは及ばない。


 しかし空挺師団は落下傘降下のために戦闘力が弱い。相手方に戦車等の強力な兵器があった場合はお手上げだ。機甲師団は強力だが展開速度が遅すぎる。この弱点を解消するためにあるのが陸軍のストライカー旅団と海兵隊の遠征部隊だ。


 空挺程ではないにしろ迅速に展開することができ、機甲師団程ではないにしろ重兵器も装備している。考えようによってはどっちつかずの部隊ともいえる。しかしこの部隊の登場によってアメリカは迅速に強力な橋頭保の確保ができるようになった。


 さらにこの海兵遠征部隊の誕生にはアメリカの議会制度がかなり影響している。アメリカでは戦争を開始するには議会の承認が必要だ。しかし緊急の場合、大統領の判断で戦端を開くことができる。戦争を始めてしまってから議会の承認を得るというプロセスでも大丈夫なのだ。


 議会の承認を得るまで大統領の独断が許される期間が60日間。そう、海兵遠征軍が単独行動できる期間そのままだ。つまりこの部隊の登場によって大統領は独断で最大で師団規模の戦闘力を紛争地帯や災害発生地域に展開することが可能となったのだ。


 因みにそのMEUが正式採用したのがMEUピストルだ。1985年にベレッタM92FがM9ピストルとして正式採用されたが、海兵隊では不評だったようだ。海兵隊は保守的である上に9亰銃というのが良く無かったのだろう。威力が無さすぎる。そこで古いM1911A1を引っ張り出してきて、海兵隊が改良したのが初期のMEUだ。


 改良といってもフレーム以外は全部カスタムパーツというくらいの改良だったようだ。新規に採用すればいいじゃーんと思われるかもしれないが、どうも予算が下りなかったらしい。「新規採用じゃないです、改良なんです。えへへ」という感じだったようだ。まあ、45口径の威力というのがいかに重要なのかというのが分かる。


 今日はMEUについて書いてみた。MEUピストルを愛用しているファンは多いと思う。私も発売と同時にファーストロッドを購入した口だ。単純にMEUピストルはかっこいいけど、その銃の背景、そしてMEUという組織まで興味を広げるとMEUピストルがもっと面白くなってくると思う。スペアマガジン6本欲しくなっちゃうかも。



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