01_M1911
(画像は実銃M1911 wikipediaより転載)

 

映画『ゲッタウェイ』とコルトM1911

 

 『ゲッタウェイ』とは1972年に公開された映画で監督はアクション、バイオレンス映画で新境地を開いたことで有名なサム・ペキンパー、主演はスティーブ・マックイーンである。その『ゲッタウェイ』の主人公スティーブ・マックイーン演じるドク・マッコイが愛用する拳銃がこのM1911である。

 M1911とは1911年に米軍に制式採用された自動拳銃で口径は45口径、装弾数7発の大型拳銃である。M1911は1926年に改良されてM1911A1となり強力な威力と信頼性の高さから1985年のベレッタM9の採用まで米軍の制式拳銃であり続けた。『ゲッタウェイ』で主人公ドク・マッコイが使用するのは最も初期のM1911である。

 改良型のA1との主な違いは、ハンマースプリングハウジング(グリップ後方下部のパーツ)がストレートであること、トリガーの長さが長いことである。表面はブルーイング処理されており、ダブルダイヤモンドレリーフ付きダイヤモンドチェッカーの木製グリップが標準装備されている。設計者は銃器設計の天才ジョン・ブローニングである。

 このM1911モデルは1911年から1924年まで製造されたが、第一次世界大戦終戦にともない民間向けにも発売されていた。この民間モデルは「ニュースタイルスライドマーキング」と呼ばれるスライド右側面に「COLT AUTOMATIC CALBRE.45」という文字とコルト社のマークである「ランパンコルト」が刻印されているのが特徴である。

 映画『ゲッタウェイ』でドク・マッコイが使用しているモデルはこの民間向けモデル(コマーシャルモデル)に樹脂製のグリップを装着したものであった。

 

WA コルトM1911ゲッタウェイビンテージ

 

 WAは、この『ゲッタウェイ』版M1911を忠実に再現している。完全に提灯記事になってしまっているが、実際に渋谷のWA直営店でこのカスタムを観た時は本当に驚きの一言であった。あまりにも感激したのでどうしても書きたくなってしまっただけである。当然WAからは何ももらっていない。

 WAは現在では主にM1911とベレッタM92系、M4を中心にバリエーション展開をするという経営戦略をとっている会社で、この中でも特に中心になっているのはM1911(いわゆるガバメント)である。WA製のM1911は命中精度こそ東京マルイ、KSCに若干劣るものの、外観や内部構造の再現性の高さや作動の確実さは秀逸である。同じ金型の銃をカスタムすることで安価に高い品質のカスタムを提供できているのだろう。

 

WA コルト M1911 ゲッタウェイ ビンテージ

 

性能

全長:約216mm
銃身長:約114mm
重量:約910g
装弾数:21+1発

 

概要

 ゲッタウェイビンテージは、上記の『ゲッタウェイ』で使用されたM1911を刻印からグリップのへこみまでを正確に再現している。特に秀逸なのはブルーイングを施された上に施されているエイジド加工だ。エイジド加工とはレプリカモデルを実物と同じく使用感を出すための加工で塗装の剥がれや傷等を意図的に再現する処理だ。

 このエイジド加工においては、WAは秀逸だ。WAではコルトM1911エイジドカスタムは多く発売されている。専門の職人が担当しているようで非常によくできている。しかし私は今一つ気に入らないのだ。もちろん製品の完成度は非常に高いし、私はWAの製品は職人気質みたいな匂いがして好きだ。

 しかしこれは私の主観だけど、WAのエイジドカスタムは本体の濃いブルーと使用感を出すためにエッジ等を磨いた挙句に出る銀色とのコントラストがはっきりし過ぎているように思うのだ。私にはこれが何か不自然に思えてしまう。

 だが、今回紹介するこのゲッタウェイビンテージは違う。そのはっきりとしたコントラストの不自然さが全くないのだ。これはこれらコントラストがはっきりしているモデルと異なり、このゲッタウェイビンテージはまずブルーイング処理を行い、それをまた落として透き通るような質感を再現したということだ。

 このエイジドカスタムはトイガン業界全体を見ても一二を争う完成度の高さだと思う。画像を観てもらえれば分ると思うけど、このゲッタウェイビンテージは全体の色が薄いのだ。濃いブルーではなく薄いブルーなのだ。その薄いブルーに薄くエイジド加工をしているのですごく自然なのだ。透き通るようなブルー処理に自然に付けられたエイジド加工と細かいところまで気を使っているのがよく分る。本当に完成度の高いカスタムだ。

 

実射性能

 WAのガスガンはスライドの質量が重さやエンジンの関係でキックは強い。固定ホップなのが残念だが作動はかなり良い。初速は70m/s 強で、命中精度も高いが東京マルイやKSCに比べると一段劣る感じだ。それでも5mで500円玉に命中させる性能というのを謳っているので決して悪いという訳ではない。強烈なキックが命中精度にとってはマイナスになっているのかもしれない。マガジンが高いのが玉に瑕ではあるが、完成度は非常に高い。

 

まとめ

 

 今日、紹介したゲッタウェイビンテージは、私はイチオシのアイテムである。外観の完成度の高さ、WA独自のキックの強いエンジン。そしてモデルにしたのが全てのM1911の元になったM1911そのものであることからも、コルトガバメントを一丁欲しいという人には絶対おすすめだと思う。

 


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