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 今日、紹介するのは海軍航空隊のエースの中でも異色のエース、甲木清実飛曹長である。何が異色かというと、通常、海軍の撃墜王が登場する機体というのは大体、九六戦、零戦、紫電改等の陸上機なのであるが、この甲木飛曹長、何と水上機でエースになったのだ。

 そして甲木飛曹長は水上機でも零式観測機から二式水戦、強風から陸上機転換訓練を受け陸上戦闘機搭乗員として終戦を迎えた。さらに零式観測機でB17を単独撃墜、強風での初戦果等、異色の戦果を挙げた搭乗員でもある。今日はこの甲木飛曹長についてみてみよう。


日本海軍戦闘機隊のエースとは


 甲木飛曹長は大正8年4月10日、福岡県生まれ昭和13年6月佐世保海兵団入団。昭和16年5月第54期操縦練習生を卒業、二座水上機の操縦員として鹿島、館山、博多航空隊勤務の後、水上機母艦千歳乗組となり開戦を迎えた。



1/700 ウォーターライン スーパーディテールシリーズ 日本海軍水上機母艦 千歳 SD



 昭和17年1月にオランダ軍第17観測飛行隊の飛行艇を撃墜して初戦果を挙げた。9月R方面部隊に編入されショートランド島に進出した。10月4日、輸送船団上空哨戒中来襲した第17爆撃隊所属B17Eの主翼を自身の零観の主翼で切断、ついで尾翼を切断して撃墜した。内地帰還後、横須賀航空隊にて水上戦闘機転換訓練を受ける。452空付となり北千島占守島に進出、防空任務にあたる。


 基地凍結により潜水艦で脱出、横須賀航空隊で水上戦闘機強風の錬成訓練の後、934空に着任する。昭和19年1月、B24を撃墜して強風での初戦果を挙げる。その後、零戦への転換教育を受け、381空に転じた。バリクパパン油田防空戦を始め迎撃戦を戦った。



1/72 二式水上戦闘機&強風 第934航空隊 コンボ(2機セット)



 昭和20年、本土に帰還、大村航空隊、332空、352空に所属、終戦まで防空任務についた。航空功科表には実戦適と記され、果敢な闘志と卓越した空戦技術を併せ持つ名手だった。総撃墜数16機、その内7機が水上機によるものだった。(以上『日本陸海軍航空英雄列伝』『日本海軍航空隊のエース』参照)



1/32 三菱 J2M5 局地戦闘機 雷電 33型



 以上が甲木飛曹長の経歴である。搭乗した航空機は零式観測機、二式水戦、強風、零戦、雷電と多彩だ。甲木飛曹長の経歴で特徴的なのはほとんどの撃墜スコアが大型機であるということだろう。ジェロニモの愛称で呼ばれた闘志あふれる搭乗員であった。



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