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(画像はwikipediaより転載)

 




 M4カービンとは、1994年に米軍に採用されたカービン銃で、第二次世界大戦中に採用されたM1カービン、そのフルオート版であるM2カービン、暗視装置を装備したM3カービンに次いで制式採用された4番目のカービン銃である。銃身を20インチから14.5インチに短縮して弾薬に高威力のSS109弾を使用、脱着式キャリングハンドルを採用する等現代の光学機器の使用にも対応している高性能カービン銃である。

 




M4カービン(実銃)

 




 




性能



全長 838mm

重量 2,680g

口径 5.56mm

使用弾薬 5.56×45mmNATO弾(SS109)

発射速度 700〜900発/分
装弾数 20 / 30発

設計・開発 コルト社

 




背景から開発まで



 M16小銃を制式採用した米軍であったが、前制式採用小銃M14に比べれば小型、軽量化されたものの、閉所やジャングル地帯での戦闘ではさらに小型のカービン銃が求められるようになっていった。特に特殊部隊ではその任務上、カービン銃が求められており、このため米軍の一部の部隊(特に特殊部隊)ではM16小銃を小型化したCAR-15、XM177等のカービンを使用し続けていた。

 




 




開発



02_M4
(画像はwikipediaより転載)

 




 1982年米軍はコルト社に対してM16A2のカービンバージョンを作ることを要求、その結果、完成したのがXM177E2であった。これはXM177A1同様、旧タイプの大型フラッシュハイダーを装備していたものの使用弾薬がSS109(M855)弾を使用するのが大きな違いであった。このSS109弾とは旧来のM16に使用されていた弾薬M193の弾頭内側に鉛のコアがあり、その先端部分にスチール製の円錐台形のコアを持つ重量弾である。このコアにより着弾した際、弾頭が潰れ破壊力が増すように設計されている。発射時のガス圧もM193が55,000psiに対して62,000psiと12%も高圧になっているカートリッジである。


 完成したXM177E2カービンはXM4と命名され、1983年6月には米陸軍によってテストされ、1985年5月には海兵隊によってもテストを受けることとなった。この間にグリップはM16A2と同様のフィンガーチャンネル仕様、銃身長は14.5インチ、ライフリングピッチの変更、バレルを肉厚にした上でM203グレネードランチャーを取り付けるための改良が施された。1991年5月には名称がXM4からM4に変更、1993年からはさらに米海軍特殊部隊SEALのテストを経て、1994年5月にはM4カービンとして米陸軍に制式採用された。2007年には海兵隊でも制式採用、2015年には全ての部隊をM4カービンに変更することが決定している。


 M4カービンはSS109弾を使用、装弾数は20発、または30発のSTANAGマガジンで発射機構はセミオートと3点バースト射撃のみである。日本ではエアガンがフルオート仕様となっているため誤解されがちであるが、M4にフルオート機能はない。但し、バリエーションとしてフルオート射撃が可能なM4A1モデルが存在する。部品はコストを考慮した結果、フルサイズバージョンのM16A2と80%の部品を共用しており、ストックはXM177がアルミ製であったのに対して軽量化のために樹脂製となっている。キャリングハンドルは取り外し可能であり、マウントはピカテニー規格20mmレールである。バリエーションとして

 




主なバリエーション



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(画像はwikipediaより転載)

 




M4A1


 セミ・フルオート射撃可能モデル。

 




SOPMODブロック機↓供↓



 米軍特殊作戦軍がM4をベースとしてブロック気魍発している。これはナイツアーマメント社製RISハンドガードを装備、グレネードランチャーやサプレッサー、光学照準器等がモジュラー化されており、現在、特殊部隊によって使用されている。ブロック兇任聾学照準器等がさらに進化、ブロック靴任9.5インチまたは12.5インチのダニエルディフェンス社製RIS競譟璽襪鯀備している。

 




M4コマンド―


 M4のバレルを11.5インチとしたモデル。キャリングハンドルが固定されているM733と脱着可能でピカテニー規格の20mmレイルを装備しているM933がある。

 




M4カービン(トイガン)

 




概要



 エアガンでは1998年12月18日に東京マルイから電動ガンとして発売されている。2008年3月にWAがM4CQB-Rを発売、同年12月22日に東京マルイが次世代電動ガンとしてM4SOPMODを発売、2009年にはM4A1を発売、2010年7月14日にはハイサイクルモデルM4CRWを発売している。同年10月23日、タニオコバからM4 ガスブローバックが発売、続いて2010年10月26日にはKSCがガスブローバックモデルのM4を発売、2013年には電動モデルのM4を発売している。モデルガンでは2011年にタニオコバがM4CQB-Rを発売、発売年不明であるがHFも無発火モデルガンとしてM4を発売している。超人気モデルのためその他海外製に至っては鬼のように発売されてる。もう把握するのはムリムリ。。。

 




 ↓ガスブロについて詳しく知りたい方はこちらをご参照下さい。




 




WA製 M4カービン ガスブローバック





性能



全長 845mm(ストック伸長時910mm)

重量 3,300g

装弾数 50発

初速 86m/s前後

定価 77,000円(初期モデル)



 ガスブローバックで非常にリアルな外観、構造を再現してガスガンに「革命」を起こしたWAが長物をガスブローバック化したという衝撃の作品。精巧な外観と実物さながらの内部構造は圧巻。高価ではあるがセミカスタムともいえる品質の高さは独自の存在感を示している。欠点としては他社のM4ガスブローバックに比べて高価であること、特にマガジンは1本12,000円と他社のハンドガン1丁分に相当する金額、命中精度の評価が人によって異なるので個体差がある可能性が高いことである。

 




東京マルイ M4SOPMOD 次世代電動ガン





性能



全長 803mm(ストック伸長時878mm)

重量 3,270g

装弾数 82発

初速 92m/s前後

定価 54,800円



 次世代電動ガン第3弾。次世代電動ガンとはそれまでの電動ガンに擬似反動の機能を付加した新しい電動ガンで、M4SOPMODは初期の次世代電動ガンであるが、東京マルイ製品であるので品質は高い。特に命中精度は折り紙付きで箱出しの状態で最高スペックを発揮する優れものである。トイガンメーカーはロッド毎に細かな改良が繰り返されているので同モデルでも最新のロッドを購入することをお勧めする。初期のものでも命中精度は高い。

 




東京マルイ M4MWS ガスブローバック





性能



全長 777mm(ストック伸長時854mm)

重量 2,970g

装弾数 35発

初速 81m/s前後

定価 59,800円


 東京マルイ初の長物ガスブローバックモデル。製作発表から発売まで異常に時間がかかったモデル。その理由はボルトの摩耗を防ぐために新しく開発したZシステムのためである。このシステムのため部品の耐久性は増したが、内部構造は若干ディフォルメされた。命中精度は非常に高いがフロンガスを使用するため圧力にムラが出てしまうため電動ガンほどの命中精度はない。代わりに次世代でも味わえないような強烈なリコイルを体験することができる。

 




KSC M4カービン ガスブローバック





性能



全長 783mm(ストック伸長時865mm)

重量 3,490g

装弾数 40発

初速 74m/s前後

定価 46,800円


 WA、タニオコバに次いで発売されたガスブローバックM4。初期モデルは部品の耐久性に若干問題があると言われている。2013年頃から新型チャンバーを採用しているため、以前のモデルとは命中精度が比べ物にならないくらい高くなっている。M4ガスブローバックでも旧バージョンと最新バージョンがあるので中古で購入する際は注意が必要。最新ロッドになるほど完成度は高くなるので財布に余裕がある場合は中古ではなく、最新ロッドを購入するのがおススメ。

 




KSC M4カービン 電動(TEG)





性能



全長 826mm(ストック伸長時909mm)

重量 3,140g

装弾数 30 / 60発

初速 85m/s前後

定価 36,250円



 反動のあるERGシリーズと反動機能を除いて射撃性能に特化したTEGシリーズの2タイプがある。ERGシリーズは発売当初、他社と若干もめたりもしている。TEGシリーズは東京マルイのハイサイクルモデルに匹敵するモデルで反動が無い代わりに1000発/分の高サイクルでの連射が可能である。モデルガンメーカーであるKSCだけあって外観の完成度の高さは業界トップレベル。命中精度も新型チャンバー仕様になってからは東京マルイにも比肩する。実銃パーツメーカーとのコラボで多くのバリエーションがあるのも魅力。

 




タニオコバ M4CQB-R モデルガン





性能



全長 685mm(ストック伸長時765mm)

重量 2,300g

装弾数 30発

初速  - m/s前後

定価 86,000円


 唯一の発火式M4モデルガン。メーカーのタニオコバはモデルガンの草創期からモデルガンを設計している伝説のモデルガンデザイナー小林太三氏が興したメーカー。モデルガンの神様の設計だけあって外観の完成度の高さ、作動性能共に非常にハイレベルである。現在は製造中止となっているため入手困難。中古で発見した場合は無理をしてでも購入するべし。あまり需要が無さそうなので、今後、モデルガンとして製造される可能性も発火モデルとして発売される可能性も一桁万円で発売される可能性も低いと思われる。

 



まとめ

 




 M4は1994年に米軍に採用されて以来、現在でも現役のカービン銃である。90年代の小銃の動向としては小銃の全長が長すぎるためFA-MASやステア―AUG等のようにブルパック化が流行っていた。このブルパック化とは発射機構をストック内に収納する方式であるが、重量バランスやマガジンの装填に関して問題点も多い。この点、人間工学的に理想的な形状であったM16をカービン化で対応した米軍の判断には目を見張るものがある。

 








 



















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