不定期更新です。 更新は気分次第でーす(^_-)

伊400
(画像はwikipediaより転載)


 日本海軍の潜水艦にはいろいろなものが搭載できる。これは前回ブログを書いていて気付いたことである。では日本軍の潜水艦には具体的にどのようなものが搭載された、若しくは搭載予定だったのだろうか。今回は趣向を変えて日本軍の潜水艦搭載兵器を特集してみよう。



1/72 零式小型水偵 E14Y エッチングパーツ付


 まず最初にあげられるのは零式小型水偵。これは有名。この零式小型水偵は世界で唯一アメリカ本土を爆撃した航空機なのだ。この任務を遂行したのは有名な藤田信雄飛曹長。1942年に2回空襲をしている。因みにこの潜水艦伊25はタンカーを撃沈するついでにソビエトの潜水艦も撃沈している。なぜこんなところにソビエトの潜水艦がいたのかはよく分らないけど、この攻撃、ソビエトにバレちゃったようだ。結局、大人の事情で表沙汰にはならなかった。



1/72 帝国海軍特殊潜航艇・甲標的 真珠湾


 続いて、潜水艦に搭載されていた兵器その2。甲標的。これは基本的には甲標的を運ぶための母艦があるんだけど、潜水艦搭載も計画されていた。後部甲板に積載可能だったようだ。あの人間魚雷回天も潜水艦の甲板上に搭載されていた。甲標的は特攻兵器じゃないけど現実的には航空機の搭乗により運用が難しくなっていた。潜水艦に潜水艦を搭載するというのも日本以外無いんじゃないだろうか。



1/48 傑作機 No.54 1/48 愛知 M6A1 晴嵐 61054


 そして晴嵐。偵察機からさらにグレードアップして、潜水艦に攻撃機を搭載することにした。これは伊号400型潜水艦に3機、伊号13型に2機搭載することが可能であった。本来の目的は海戦初期の段階で、パナマ運河を破壊して米大西洋艦隊を足止めすることだった。晴嵐が完成したのは1943年、海軍が受領したのは1944年。。。これって開戦当初に必要だった戦力な訳で・・・。



1/72 WW.II 日本海軍 水陸両用戦車 特二式内火艇 カミ


 日本の潜水艦は戦車も積んでしまう。水陸両用戦車、特二式内火艇。もちろん特三式内火艇も搭載することができる。できるというより搭載するのだ。やってできないことはない。そもそも潜水艦を使うというのは隠密作戦な訳で、そこに戦車で強襲上陸というのはイマイチ具体像がイメージできないが・・・。


回天

回天01


 甲標的は極めて危険度の高い決死の兵器であったが、回天は必ず死ぬ必死の兵器である。これも潜水艦に搭載されていた。初期のものは回天と潜水艦に交通筒が無く、回天を発進さるためには一旦浮上して乗員を回天に登場させる必要があった。つまりは敵の近くで一旦浮上するということでかなり危険が伴った。


 一見、人間が操縦するので命中率が高いのではないかと思われるかもしれないが、当然、窓もない。あったとしても海中は真っ暗で何も見えない。位置の測定は潜望鏡とジャイロスコープで行う。要するに「目が見えない」状態での送還を余儀なくされる。


 潜望鏡を上げれば発見されてしまうので、搭乗員はジャイロスコープとストップウォッチで自艦の位置と目標を計算しながら、同時に操艦もする。強い意志と高い練度、知性、勇気が必要だ。つまりはどの世界においても必要とされる優秀な人材が求められる。回天は一度乗ったら成功、不成功に関わらず脱出することはできない。


運貨筒


 潜水艇が積めるのであればもちろん同じ潜水艇である運貨筒も積める。この運貨筒というのは物資輸送用の潜水艇だ。潜水艦によって曳航され目的地で切り離される。それを大発等で回収するのだ。南方で使用されたようだ。


S特部隊


 正式には呉鎮守府第101特別陸戦隊というらしい。これは潜水艦等で隠密裏に上陸を行い各種の特殊任務を行うという現在のアメリカのSEALチームと同様の発想で1944年に養成が始められた海軍特殊部隊だ。このまま日本海軍が存続していればSEALのような部隊が独自に日本でも編成されていただろう。


 以上のように日本海軍の潜水艦にはさまざまなものが搭載された。または搭載されるところだった。発想自体は革新的なものも多かったが、水陸両用戦車を搭載するという基本的に意味がないものもあった。この潜水艦を戦略の拠点にするという発想が出てくる背景には日本が海洋国家であったことと、同時に日本の国力が欧米、特に同じ海洋国家であるアメリカに対して劣っていたことが挙げられるだろう。正面切って戦うには国力の違いがありすぎる。そのための「搦め手」としての潜水艦運用であったのだろう。

2015年1月19日初稿。
2019年6月7日加筆修正。


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