FP-45
(画像はwikipediaより転載)

 

 今日は自殺ピストル。リベレーターだ。私はリベレーターってすぐ暴発するし、「やっつけ」で作られた銃だから正式名称は無いと思っていたが、実はちゃんとFP-45という立派な名前があるのだ。45は恐らく45口径ということだろう。この銃は45ACPを単発で発射できる簡易拳銃で有名といえば有名な拳銃なのである。

 

FP-45リベレーター(実銃)

 

性能

口径 45ACP
装弾数 1発
射程距離 15m程度
部品点数 23点
単価 1.73ドル(1940年代)
生産数 100万丁程度
製造メーカー GM社

 

概要

 FP-45は、アメリカが第二次世界大戦当時に枢軸国支配下の国のレジスタンス運動を支援する目的で製造した。正式名称は「Flare Projector Caliber .45(45口径信号弾発射機)」。もともとはポーランド亡命政府の要請を受けてアメリカ政府が提供を決定したが、その実態は基本的に無償供与に近いものであった。

 

 そのため、性能を度外視してとにかくコストを下げ、100万丁を用意するようゼネラル・モータース(GM)社に要請がなされた。その結果GM社は部品数わずか23点、実用可能かどうか不明な100万丁の本銃を11週間(6ヶ月という説も)で作り上げたといわれる。

 

 そのため本銃の性能は劣悪で、銃と呼べるかどうかも不安な製品に仕上がっている。(wikipediaより一部転載)

 

 製造単価は当時の価格で1.73ドル、現在(2019年)の価値に換算すると32ドル相当だ。日本円に換算すると3500円程度だろうか。ハンドガン一丁の値段としては格安である。

 

 このFP-45リベレーター、漫画『マスターキートン』の影響で、私はにフランスやヨーロッパのレジスタンスに送られたものだと思っていたけど、実際に出回ったのはむしろアジアだったようだ。

 

FP-45取扱説明書
(画像はFP-45の取説。ウォルトディズニー作だそうだ。wikipediaより転載)

 

 フランスには送られたという説と送ったという説があるようではっきりしないけど、ただ確実なのはフランスやヨーロッパにはメインでばら撒かれた訳ではないということだろうね。

 

 私は完全に誤解していたんだけど、このリベレーター、暴発がすごく多くて使い物にならないという話を以前、というよりだいぶ前にマスターキートンで読んですっかり信じていたのだが、射撃は可能なようだ。

 

 このリベレーター、グリップ内に弾が10発程度入る。しかし装填は手込めで行う。普通の銃器には及ばないが命中精度も割と良いという。

 

 戦時下に安価で大量生産できる武器はドイツ、日本などでも生産が行われたが、現在でも射撃ができるほどの堅牢さを持っているFP-45はさすがアメリカ製といえる。

 

FP-45リベレーター(トイガン)

 トイガンでは唯一HWSが生産している。HWSも他のメーカーと同様に常時ラインナップされている訳ではないので欲しい人は手に入る時点で購入しておくのが良いだろう。

 

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