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(画像はwikipediaより転載)

 

 UZI(ウージー)とは、1951年にイスラエル軍ウジエル・ガル技術少佐によって開発されたサブマシンガンである。構造はシンプルで信頼性が高かったため、イスラエル軍始め世界各国の軍隊や警察で採用された傑作サブマシンガンである。反面、重量が3,8kgと重く、オープンボルト式であったために連射時の命中精度に難があった。

 

UZI(ウージー)(実銃)

 

 

性能

全長 470mm
重量 3,800g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 20,25,32,40,50発
設計・開発 ウジエル・ガル / IMI社

 

背景から開発まで

 1950年代のイスラエルはキブツ防衛用に簡単な訓練で使用できる軽火器の必要性が高まっていたが、当時のイスラエルは工業基盤が貧弱であった。このため高い技術を必要としない簡単な構造の短機関銃を開発することとなった。

 

開発

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(画像はwikipediaより転載)

 

 1951年にイスラエル軍ウジエル・ガル技術少佐の手によって開発された。設計の際にはVz23、ZK476等が参考にされたとされている。これらはどちらもチェコスロバキア製サブマシンガンで本来は輸入するはずであったが、チェコスロバキアが社会主義化してしまったためこれらを参考にして国産することになった。

 構造はオープンボルト式ブローバックでボルトを引くと排莢口からグリップ内に配置された弾倉に装填されたカートリッジが見える。引き金を引くとボルトが前進、カートリッジを薬室に装填して発火させる。その発火させた反動で再びボルトが後退するという構造である。ボルトは銃のコントロールを容易にするため、前進時にグリップ前方に重心がかかるように銃身に覆うような構造になっている。本銃は、シンプルな構造に加えてプレス加工の多用により生産性は高く、砂や埃が入り込んでも故障は少なく信頼性も高い。欠点としてはオープンボルト式であるためフルオート時の命中精度が悪いという点が指摘されている。

 ストックはグッドデザイン賞を受賞してもおかしくない程優れた構造となっており、折り畳まれているストックの後端上部を上からぶっ叩くとロックが解除、中途半端に展開した状態となる。この状態でバットプレート(肩に当てる部分)を思いっきり後ろに引っ張ると伸長してロックがかかる。とっさのあまり難しいことを考えられない時には盲目的に行うことができるので大変便利である。1981年に当時のレーガン大統領が銃撃されたときにシークレットサービスがウージーを取り出し「バッチーン!」とストックを叩き構えていた。ただストックは完全に伸びきっていなかったため、万が一発砲したら大変なことになるところだった。

 1951年にはイスラエル国防軍に制式採用、1954年にはイスラエル軍特殊部隊に制式採用された。信頼性が高く使い勝手が良いUZIは、イスラエルのみならず1956年にはオランダ王立陸軍、1958年にはベルギー軍、1959年には西ドイツ連邦軍が制式採用した。その他多くの国でライセンス生産やパチモンが作られることとなった。

 

バリエーション

 

ミニUZI

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(画像はwikipediaより転載)

 

 1980年(1984年とも)に開発されたUZIの短銃身モデル。UZIの全長470mmに対してミニUZIは357mmと11cm程短いが発射速度はUZIの600発/分に対して950発/分と狂気としか言いようのない回転速度となっている。ストックは銃本体側面に折り畳まれたワイヤー型のストックを時計回りに展開することで使用するという大変無難な構造。一応、反動を抑制するために銃身上部にガスポートを付けているがコントロールするには尋常ならざる修行が必要である。

 

マイクロUZI

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(画像はwikipediaより転載)

 

 1984年(1986年とも)に完成したミニUZIをさらにコンパクトにしたモデル。全長250mmとUZIの半分程度と、もうほとんど大型拳銃と変わらない大きさになってしまった。UZIは構造上、全長を短縮するとボルトの大きさも小さくせざるを得ない。そうするとリコイルスプリングもさらに強化せざる得ない。その結果、マイクロUZIの発射速度は1,400発/分というもう何だか分からない状態になってしまった。特殊部隊向けに開発されたというが、むしろ、これを使えることが特殊であると言える魂の銃である。

 

UZI(ウージー)(トイガン)

 

概要

 モデルガンではあまり人気がなかったようで、1972年に中田商店から発売されたのが最初で、これはのちにマルシンから発売された。エアーガンでは1980年代には結構人気があり、エアコキでは東京マルイ、LS等のメーカーが発売、ガスガンでは今は亡きJACがフルオートガスガンとして発売していた。他にも2006年にWAがミニUZIを発売しており、マルゼン等も過去に発売していた。電動ガンでは東京マルイがスタンダードモデルとして発売している。

 

ウージーのトイガン

 東京マルイ製の電動ガンUZIは実銃から採寸されたモデルで外観の完成度は高い。ストックがスチール製であるのも魅力的ではあるが、メカが通常の電動ガンと異なり、パワーが70m/s強と電動ガンにしては若干弱い。サバイバルゲームでの使用にはちょっと厳しいかもしれない。

 

まとめ

 

 1976年のイスラエル軍特殊部隊によるエンテベ空港奇襲作戦でもUZIが使用されていたようであるし、1981年のレーガン大統領の暗殺未遂事件でもシークレットサービスが装備していた。このため1980年代くらいまではサブマシンガンといえばUZIというくらいにメジャーな銃であったが、時は経ち、MP5やらMP7、その他非常に高性能なサブマシンガンが登場している昨今、UZIはすっかりマイナーな銃となってしまった。とはいえ、あの無骨で独特な外観は現在でもファンを魅了して止まない。

 

 

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