MEUSOCM45
(画像はwikipediaより転載)

 

 海兵隊が採用している45口径拳銃である。正式名称は、PISTOL, CALBER .45, MEU(SOC)であるが、日本では一般的にMEUピストルと呼ばれているM1911A1の改良型である。米軍制式採用拳銃であるM9の威力不足に不満を持った海兵隊が保有しているM1911A1のフレームの中で状態の良い物をベースにカスタムを施したモデルである。

 

海兵隊遠征部隊(MEU)とは

 

 MEUとは日本語では海兵隊遠征部隊のことで、創設年は意外に古く、1960年代後半である。普通の海兵隊と違うところは小規模の単位で航空機、戦車も含む支援部隊も持つ自己完結能力を持つ部隊で単独で15日間の作戦行動が可能な常設部隊である。

 

MEUピストル(実銃)

 

 

性能

全長 216mm
重量 1,130g
口径 45口径
使用弾薬 45口径ACP
装弾数 7発
設計・開発 海兵隊他

 

概要

 1985年にアメリカ軍の正式拳銃が45口径M1911A1から9mm口径ベレッタM9に変更された。9mm口径に不満を持っていたアメリカ海兵隊特殊作戦部隊は、45口径の使用を続けることを決定。独自にこれまでのM1911A1拳銃を改良していわゆる「MEUピストル」を製作した。正式名称は「PISTOL, CALBER .45, MEU(SOC)」である。

 これは1945年以前に生産されたM1911A1のフレームの中から程度の良い物を抽出し、フレーム以外のパーツをほぼ新規に購入して製作された。一応、修理部品の調達という名目で製作された。完全に新規で製作されなかった背景には、新規で購入するには議会の承認を得ることが必要だったためである。余談だが、1945年以前に生産されたモデルから抽出された理由は、M1911A1自体が1945年までしか生産されていないからである。

 新規に購入された部品は、スプリングフィールド・アーモリー製のスライド、バレル、バレルブッシング、エジェクター、メインスプリングハウジング等はナウリン・アームズ社、ビーバーテイルセイフティ、リコイルスプリングガイドはエド・ブラウン社、サイトはノバック社、マガジンはウイルソンコンバット社のものが使用されている。特徴としては、固定のハイマウントサイト、アンビセイフティ、ビーバーテイル形グリップセイフティ、パックマイヤー社製ラバーグリップなどである。これらのパーツ、仕様は時期によって異なっている。

 2005年からは供給不足を補うために次期正式拳銃の採用トライアルまでのつなぎという名目で、スプリングフィールド・アーモリー製プロフェッショナルモデルを新規に購入し上記のカスタムを施したモデルを調達していたが、銃の経年劣化、隊員数の増加により、2012年になると45口径拳銃であるM45A1が制式採用されており、現在はモデルに置き換えられつつある。

 

MEUピストル(トイガン)

 

 MEUピストルであるが、モデルガンではタニオ・コバがオープンデトネーター方式のGM7として発売している。ガスガンではWAが前期モデル、後期モデルをガスブローバックで発売している。さらに東京マルイが後期モデルをガスブローバックで発売している。それぞれ完成度は非常に高い。

 

東京マルイ MEUピストル ガスガン

性能

全長 223mm
重量 843g
装弾数 28発

 東京マルイ製なので素材は通常のABSである。実銃を正確に採寸しているようで外観の完成度は非常に良い。リアサイトはノバック社公認。外観上で残念なのは、スライド後方のファイアリングピンが再現されていないことであろう。ここは射手がどうしても見てしまう部分であるためここが再現されていないのは若干痛い。命中精度は非常に高く、トリガープルは0.6kgで切れは良い。初速70m/s 強。グリップはゴムコーティングをしたプラ製であるためエッジが手に当たり痛い。グリップ内には200g程度のウェイトが入っているためグリップを交換すると極端に軽くなる。

 

WA MEUピストル

 

性能(レイトモデル)

全長 223mm
重量 956g
装弾数 28発

 アーリータイプ(初期型)、ミッドタイプ(中期型)、レイトタイプ(後期型)と3種類のMEUが発売されている。バリエーション展開が多いのはWAらしい。グリップは全てメダリオン無しの旧型を再現している。パックマイヤーの純正品ではなくレプリカであるが、旧型グリップは現在では生産されていないのでむしろ貴重である。レイトタイプはロングマガジン。グリップはメダリオン無しのパックマイヤー旧型グリップを再現している。

 レイトモデルの重量は956g。命中精度は高いが、東京マルイと比較すると見劣りする。しかし反動の強さは東京マルイ以上で低温でも他社製品に比べれば比較的作動は良い。重量は1垓瓩ある。リアル志向のファンにはうれしいが、サバイバルゲームに使用するには少し重いかもしれない。WAの製品のほとんどは常時ラインナップされていないが定期的に再販されている。

 

まとめ

 

 実戦で使用されるM1911は最終的にはラバーグリップに大型のアンビセイフティ、エッグホールハンマーにストレートタイプのメインスプリングハウジングとMEUピストルと同様のカスタムを施したものが多い。20mmレイルこそないもののMEUピストルとはM1911の究極の姿であるともいえるだろう。

 


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