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(画像はwikipediaより転載)

 

 コルトトルーパーは1953年に登場したコルト社の中型リボルバーである。同時に発売されたコルト357の廉価版として発売されたが、コルト357がパイソンの登場によって生産中止されたのに対して1980年代まで生産が続けられた。バリエーションとして固定サイトの廉価版ローマンがあり、日本ではこのモデルガンが刑事ドラマで多用されたために有名である。

 

コルトトルーパー&ローマン(実銃)

 

 

性能(ローマン2インチ)

全長 190mm
重量 992g
口径 38口径
使用弾薬 38スペシャル弾、357マグナム弾
装弾数 6発
設計・開発 コルト社

 

概要

 

コルト357、トルーパー

02_357
(画像はコルト357 wikipediaより転載)

 

 第二次世界大戦後もコルト社は主なリボルバーユーザーは38スペシャルリボルバーを引き続き買い続け、357マグナムリボルバーは極少数のユーザーの購入に留まると予想していたが、予想に反し、357マグナムリボルバーの需要は大きかった。この市場の予想を完全に失敗したコルト社は急ぎ357マグナムリボルバーの開発を急ぐこととなる。

 当時世界最強のカートリッジであった357マグナムを使用するリボルバーは全て大型のフレームを採用していたが、実際に使用するユーザーからは携行に不便であるため小型化の要求が強かった。このためコルト社はフレームのサイズをミドルサイズフレームとして、357マグナムの圧力に耐えられるようにシリンダーとフレームに熱処理を行って強度を高めた上で、新しくフレーム内にファイアリングピンを装備したフレームを開発。このフレームを"I"フレームと命名した。1953年にはついにこのフレームに調整可能なリアサイトを装備した「コルト357」及び以前からの"E"フレームで製造された廉価版のトルーパーが誕生した。

 コルト357がよく調整されたバレルやアクションを持ち、手間のかかる仕上げをしたプレミアムモデルであるのに対してトルーパーは主に警察官や法執行機関向けに安価で提供されたのであるが、1955年に発売された357マグナムの最高級モデル「パイソン」の登場によりコルト357は存在意義が無くなり1961年に生産を終了した。総生産数は15,000丁である。

 当初のトルーパーはS&W社製リボルバーと同じくハンマーにファイアリングピンを装備しており、フレームも旧来の"E"フレームであったが、コルト357の生産終了の前後にパイソンやコルト357と同様の"I"フレームに変更されている。トルーパーは1969年まで製造されている。

 

トルーパーMk掘▲蹇璽泪Mk

03_トルーパー
(画像はwikipediaより転載)

 

 1969年になるとトルーパーは「トルーパーMk掘廚箸靴謄螢縫紂璽▲襪気譴拭これはフレームを新規に設計された"J"フレームに変更、同時に安全装置が新設される等、内部機構も改良されており、メインスプリングもそれまでのリーフスプリングからコイルスプリングへと変更されている。この"J"フレームへの変更はパイソンを除く全ての中型リボルバーに対して行われている。

 トルーパーがMK靴縫螢縫紂璽▲襪靴燭里汎瓜に、トルーパーシリーズのバリエーションの一つとしてローマンが発売された。これは警察官や法執行機関向けにトルーパーのコストダウンを図ったモデルで、サイトは固定式でエジェクターロッドシュラウドは廃止された。当初は細身のトリガーとハンマーにサービスグリップであったが、後期型では全て大型化され、グリップもオーバーサイズグリップに変更されている。銃身長には4インチモデルと2インチモデルがあり、2インチモデルにはコルト製のリボルバーでは珍しいラウンドバットグリップが採用されている。

 

トルーパーMk后▲蹇璽泪MK

 1982年には、コルト社の中型リボルバーは新しく開発された"V"フレームにリニューアルした。この"V"フレームは構造的には大きな変更はないものの、トリガーやハンマーの製法やトリガーストローク等に細かな変更がなされた。トルーパーMk靴發海"V"フレームを使用したMk垢箸覆辰拭3梓兢紊梁腓な違いはバレル上部にパイソンと同様のベンチリブが設けられたことである。

 同時にローマンMk靴Mk垢悗伐良されている。1983年に発売されたローマンMk垢4インチモデル、2インチモデルの2種類で、4インチモデルは今までと同様にエジェクターロッドが露出しているが、2インチモデルはエジェクターロッドシュラウドが設けられている。無論フレームは、"V"フレームで若干小型化された新型のVフレームを使用している以外はパーツに大きな変更はない。

 

コルトトルーパー&ローマン(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは、1975年にMGCよりトルーパー、ローマンが発売、1979年にはコクサイがトルーパーMk掘▲魯疋愁鷸唆箸ローマンMk靴鯣売、1980年にはコクサイがローマンMk靴鯣売している。さらに1997年にはKSCがトルーパーMk垢鯣売している。

 

コルトトルーパー モデルガン

 モデルガンでは、トルーパーはMk靴MGC、コクサイ、ハドソン産業から発売されており、マーク垢KSCから発売されている。MGC製のローマンはMk掘Mk肯省が発売されている。内部構造はディフォルメされているものの、発火性能は非常に良い。コクサイのみ金属製トルーパーを発売している。KSC製のトルーパーは最も完成度の高いモデルで、実銃で一時期限定生産されていたトルーパーマーク垢離泪奪肇屮薀奪モデルピースキーパーもモデルアップしている。

 

コルトローマン モデルガン

 MGCがABS製ローマンを発売、のちにHW製、SRHWでも製作された。コクサイはABS製、金属製、ハドソン産業は金属製のみで発売していた。2002年には新日本模型ブランドでMGC製ローマンが再販、2014年にはMGCの金型を買い取ったCAWがローマンを発売している。

 

まとめ

 トルーパー、ローマンともにモデルガンとして発売されているが、日本ではトルーパーよりも米国ではほとんど知られていない廉価版のローマンが有名なのが面白い。これはMGCがモデルガンとして販売したものが70年代から80年代の刑事ドラマで多用されたことに起因する。理由はインナーシャーシが重量を稼いでいる上に頑丈だったからのようだ。それはともかく、これらコルトの中型リボルバーであるトルーパー、ローマンはやがてキングコブラにその地位を譲ることとなる。パイソン以外はあまり知られていないコルト社のリボルバー達、結構魅力的である。

 

 

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