H&KMk23
(画像はwikipediaより転載)

 

 SOCOMMk.23とは、1996年に米国特殊作戦軍に制式採用された45口径ピストルである。サプレッサーが装着可能で拡張性の高いレールシステムを装備しており、命中精度、信頼性も非常に高い銃である。しかしこのために全長245mm、重量1,576gの巨大な銃となってしまった。

 

SOCOMMk.23(実銃)

 

 

性能

全長 245mm
重量 1,210g
口径 45口径
使用弾薬 45ACP弾
装弾数 12発
設計・開発 H&K社

 

開発

02_Mk23
(画像はwikipediaより転載)

 

 SOCOMとは1987年に成立したアメリカ特殊作戦軍の略称で、陸海空海兵隊の特殊部隊を統合した部隊である。総司令官には大将が充てられているため発言権は結構強い。そのSOCOMであるが、実際に編成されてみると当然装備はバラバラで小火器だけで120種類にも達していた。これではさすがにマズいので武器の統一を検討し始めた。この検討の中で、ハンドガンは米軍制式採用のM9ピストルは威力が弱い上にスライドの耐久性が弱くブっ壊れるために却下、「やはり米軍伝統の45口径に限る!」と決定したものの、すでに設計から70年以上経っているM1911A1の改良はコスパが悪いため新たに45口径ピストルを採用することにした。

 新制式ハンドガンのトライアルは1991年から始まり、コルト社、H&K社等様々なメーカーが出品したが、落下テスト、精度テストはもちろん、30,000発耐久試験、水深20mでの水圧テスト、96時間の塩水噴霧テスト等、異常に過酷なテストをガチに実施した結果、H&K社がトライアルを勝ち抜き、1996年、Mk23 Mod0として制式採用された。因みにこの「Mk.○○ Mod○○」という表記は元々米海軍の兵器の呼称で、Mkはモデル名、Modは「Modification」の略で改良を意味する。陸軍のM16A1等の「M○○A○○」という呼称と同じである。

 このH&K社製Mk23は、1993年に発表した自慢のハンドガンUSPをベースに改良しまくったもので、セイフティ、マガジンキャッチはアンビとなっており、サプレッサー、フラッシュライトを装着するためのレールを装備している。45ACP弾+P弾を発射出来るように設計されており、命中精度も25mで3cmに集まるという非常に高いものである。15,000発を無事故で発射出来る信頼性を確保しただけでなく、改良したリコイルスプリングの効果で反動も少ない。

 しかしこれらの改良のためMk23は巨大化してしまい、全長は245mm、重量は1,576gとデザートイーグル並みの大きさと重量になってしまった。高性能ではあるが、さすがにMk23は大きすぎたためH&K社はUSPタクティカル、HK45等を開発することとなる。このMk23は、SOCOMだけでなく、民間市場においてもMARK23として発売されている。

 

SOCOMMk.23(トイガン)

 

概要

 モデルガンは発売されておらず、KSCがガスブローバックモデル、東京マルイが固定スライドガスガン、エアーコッキングガンとして発売している他、SS等若干のメーカーがモデルアップしている。KSCのSOCOMが最も完成度が高い。ガスブロ発展期の製品のためエンジンに初期の「ロングレンジ」、改良型の「ハードキック」、最新の「05ハードキック」とある。現在はカタログ落ちしてしまっているため中古品を漁る際は出来るだけ最新の05ハードキックを買うように注意したい。現在でも販売中のモデルは、東京マルイ製のモデルのみである。

 

東京マルイ SOCOMMk.23 固定スライドガスガン

性能

全長 245mm
重量 850g
装弾数 28+1発

 固定スライドガスガンではあるが、サイレンサー、フラッシュライト(単4電池3本使用)が標準装備されていて販売価格が15,800円とお手頃な値段なのが魅力。サムセイフティとスライドストップが安全装置になっている。固定スライドではあるが、スライドを引くことでシングルアクションとして射撃することが出来る。初速は70m/s前後で平均的、命中精度は非常に高い。サプレッサーがある上に固定スライドなので発射音が小さいのが特徴。

 

東京マルイ SOCOMMk.23 エアーホップガンHG

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性能

全長 244mm
重量 364g
装弾数 26発

 東京マルイ定番のエアコキシリーズ。10歳以上モデルと若干威力の強い18歳以上モデルがある。エアコキなので外観はチープだが、フルサイズマガジン仕様で最低限のポイントは押さえている。パワーはタイプによって異なるが、命中精度はどちらも高い。サバゲで使用するのには無理があるが、室内プリンキング用にはうってつけである。特にパワーの弱い10歳以上モデルがおすすめ。

 

まとめ

 

 H&K社がサブマシンガンに代替し得る「攻撃型拳銃」として開発したMK23は、あらゆる自然環境下での使用が可能であり、命中精度も25mで3cmと非常に高性能であったが、あまりにも巨大な銃となり過ぎたため取り回しが不便になってしまった「全部乗せ」ハンドガンであった。しかし、コンパクトさには欠けるもののその高性能は多くの戦場で任務を遂行するのに貢献することになる。

 

 

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