ベレッタM93R
(画像はwikipediaより転載)

 

 ベレッタM93Rは1977年にイタリア警察及び軍特殊部隊用に開発されたマシンピストルである。口径9mmで装弾数は20発。3点バースト機能を持つ火力の高いハンドガンであるため法執行機関やそれに類する機関にのみ販売している。ガスガンではKSC、東京マルイ、マルゼンが発売している。

 

M93R(実銃)

 

性能

口径 9mm
銃身長 156mm
ライフリング 6条右回り
使用弾薬 9x19mmパラベラム弾
装弾数 20発
作動方式 シングルアクション
プロップアップ式ショートリコイル
全長 240mm
重量 1,170g
銃口初速 372m/s
有効射程 50m

 

概要

 世界初のマシンピストルはシュタイヤーM1912で第一次世界大戦中に開発された。これは有効な自衛用火器を持たなかったドイツ砲兵隊用に開発されたものであった。ベレッタがマシンピストルの開発を始めたのは戦後で、特殊部隊用としてベレッタの傑作拳銃M1951をフルオート仕様にしたM951Rが最初であった。装弾数は10発で銃身が延長され、折り畳み式フォアグリップが装備されていた。

 この傑作拳銃M1951を複列弾倉、ダブルアクションとしたのがベレッタM92であり、これは1985年に米軍に採用されてM9となる。このM92をM951R同様、特殊部隊用にマシンピストル化したのがM93Rである。これはイタリア警察特殊部隊治安作戦中央部隊、特殊介入部隊カラビニエリ用に設計したもので、1977年に完成した。

 このベレッタM93RにはM951Rと異なり、フルオート機能は無く、セミオートと3点バースト機能のみであった。口径は9mmで装弾数は20発。バレル下部にフォアグリップが装備されている。3点バースト機能はフルオートに比べれば銃のコントロールは容易ではあるが、やはり射手には熟練が要求される。少しでもコントロールし易くするためにベレッタM93Rには折り畳み式フォールディングストックと初期にはコンペンセイターが装着されていた。現在はコンペンセイターの代わりにマズルブレーキが設けられている。マズルブレーキの形状は初期が長方形6ポートで後期が菱型3ポートである。

 M93Rは完全な受注生産方式を取っており、法執行機関かそれに類する機関にのみ販売されている。米国の法執行機関向けに小火器を販売しているアームズリミテッド社によると販売価格は6000ドルとなっている(2020年7月現在)。映画では『パリ警視J』(1983年)で主人公が愛用している他、『ロボコップ』(1987年)では主人公がM93Rをベースにしたオート9を使用している。

 

M93R(トイガン)

 

概要

 1985年にMGCから発売されたのが日本での初モデルアップである。以降、90年前後にマルコシ、LSがコッキング式エアーガン、マルゼンが90年代にセミフル切替式の固定スライドガスガンを発売しえいる。これはマガジン内ガスタンクと外部ソースの2way方式であった。

 他にもWAが1992年にフルオートのみのオート9を発売している。これはガスでBB弾を発射、単3電池でスライドを稼働させるという電動モータードライブガスガンであった。1995年にはKSCが自社ブランド初の製品としてM93Rを発売、2008年にはM93R兇箸靴謄螢縫紂璽▲襪靴討い襦2005年には東京マルイが電動ガンとして発売している。直近の製品としては2020年6月にマルゼンが固定スライドガスガンのM93Rをリニューアルしている。

 モデルガンではKSCがオリジナルM93Rとオート9をモデルガン化しているのみである。

 

東京マルイ電動M93R

東京マルイ
定価17380円(税抜)

 

全長 250mm 重量 829g (バッテリー含む) 銃身長 122mm(インナーバレル長) 装弾数 6mmBB弾 40発 定価 17,800円(税別/フルセット) 14,800円(税別/本体セット) 発売日 2005年8月4日(フルセット) 2007年7月12日(本体セット)

 

 初速はガスハンドガンでは平均的な70m/s 前後である。マルイ製品らしく命中精度は5mで2cm程度、フルオートでも5冂度と非常に高い。フラッシュライトや光学サイト、アンダーマウント、マウントベース等純正オプションが豊富なのは魅力的。ブローバックにこだわらない実用本位のユーザーであればマルイ製M93Rはサイドアームとしてはこれ以上のものはない。バリエーションはブラックモデルとスライドシルバーモデルの2種類がある。

 

マルゼンベレッタM93Rスペシャルフォース

 

全長 248mm(銃単体)/ 337mm(サプレッサー装着時) 重量 約910g / 約1010g(付属品フル装着時) 発射方式 ガス・セミオート、可変ホップアップ 初速 75m/s前後 装弾数 42発 価格 15800円 発売日 2020年5月22日

 

 マルゼンが近年発売した固定スライドガスガンである。初速は75m/s 前後でガスハンドガンの安価では比較的高い。APSのマルゼンだけに命中精度はさすがに良く5〜7mで3cm程度、直進性も翼30mでも20cm程度の的に命中させることができる。これは個体差があるので一概には言えないが、命中精度が高いのは間違いなさそうだ。価格も安く設定されており、フラッシュライト、サプレッサー付きでこの価格はお買い得である。欠点としては外観のリアリティに欠けること、ブローバックのアクションが楽しめないことがある。マガジンへの給弾のしにくさを指摘するユーザーも多い。

 

 

KSCベレッタM93Rガスブローバック

KSC
定価19500円(税抜)

 

重量:1,200g 全長:248mm 装弾数:32発 発射モード:セミ/フルオート/3バースト

 

 実銃のM93Rと異なり、セミ/フル/3点バーストでの射撃が可能である。1995年発売のファーストバージョンと現行バージョンがある。当然、性能は異なるので注意が必要。現行の最新モデルはシステム07を採用していることから作動は非常に安定している。初速は75m/s 前後で初速は若干高めである。命中精度もセミオートで5mで3cm、3点バーストでも5mで7〜8cm程度と非常に高い。

 

KSCベレッタM93Rモデルガン

 

全長 250mm 重量 829g (バッテリー含む) 銃身長 122mm(インナーバレル長) 装弾数 6mmBB弾 40発 定価 17,800円(税別/フルセット) 14,800円(税別/本体セット) 発売日 2005年8月4日(フルセット) 2007年7月12日(本体セット)

 

 現在発売されている唯一のM93Rモデルガンである。作動は良いが3点バーストに関しては4点バーストや場合によってはフルオートになるという欠点も指摘されている。カートリッジは旧MGCベレッタM9と同型の9mmカートリッジを使用する。外観についてはモデルガンメーカーの老舗であるKSCだけに全く問題なくリアルに再現されている。

 

まとめ

 

 ベレッタM93Rは日本ではMGCがガスガンの初期の段階で発売しているので有名な銃である。古くからのファンにとっては懐かしさを感じる銃だろう。性能は非常に高い。故に民間には販売が禁止されているほどである。仮に民間において販売されていたとしてもこのM93Rを扱いこなすには相当な修練が必要であろう。

 


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