01_オフィサーズACP
(画像はwikipediaより転載)

 

 コルトオフィサーズACPとは、1985年にコルト社が発売したM1911の3.5インチ銃身バージョンである。銃身はコーンバレル、グリップも短縮され装弾数は6発となった。小型化により携行性は高まったが、45口径の反動は強く、扱いはより難しくなった。1996年にはさらに攻めた3インチモデルディフェンダーが発売されている。

 

コルトオフィサーズACP(実銃)

 

 

性能

全長 190mm
重量 960g
口径 45口径
使用弾薬 45ACP弾
装弾数 6+1発
設計・開発 コルト社

 

開発

02_M15
(画像はwikipediaより転載)

 

 米陸軍の制式拳銃M1911A1は45口径の破壊力と信頼性の高さから「ポケット砲兵」と呼ばれ米陸軍のサイドアームとして使用され続けていた。しかし重量が1kgを超える大型拳銃は、最前線に出ることが少ない将校が携行するにはあまりにも重すぎた。そこで、1972年(1975年とも)に米陸軍ロックアイランド工廠がアメリカ陸空軍将校専用に開発したのが、M15ジェネラルオフィサーズモデルである。これはM1911の銃身を1.5cm短くしたもので重量は70g軽くなっている。

 重量はほとんど変わらないような気もするが、少なくとも取り回しは非常に良くなったため1981年(1984年とも)まで1,004挺が生産された。因みに1950年にはコルト社がコマンダーモデルを発売しており、外観は酷似しているが、内部構造が多少異なっている。

 

デトニクス45コンバットマスター

03_デトニクスコンバットマスター
(画像はwikipediaより転載)

 

 M1911小型化のニーズは衰えず、1970年代後半には米国のデトニクス社によってさらなる小型化が行われた。これが割と有名なデトニクス45コンバットマスターで3.5インチ銃身とオリジナルの5インチ銃身よりも1.5インチ(3.81cm)短くなった。

 このコンバットマスターの斬新なところは銃身を短縮しただけでなく、銃身もコーンバレル、グリップも短縮するという思い切ったデザインになった。これによって装弾数は6発となってしまったものの、全長は178mm、重量822gと携行性に優れたモデルとなり結構ヒットした。遥か昔の昭和時代末期にテレ東で放送していた『特捜刑事マイアミバイス』というオシャレでソックスを履かない警察官、ドン・ジョンソン演じるソニークロケットがサイドアームとして足首のホルスターに隠し持っていた。

 230グレインの45ACP弾(15g)をフルロードすると912gとなり足首には相当な負担となるが、外見上はオシャレなダボダボのパンツを履いているので分からない。スタイリッシュなステンレス製デトニクスとメインアームのステンレス製ブレンテンにオシャレな映像とオシャレな音楽とあくまでオシャレな刑事ドラマで全米で大ヒットした。因みに日本でも『特捜刑事マイアミバイス』を非常にリスペクトした時任三郎主演『あきれた刑事』が放映されたが、こちらは全く注目されることなく半年で打ち切りになっている。

 

オフィサーズACP開発

04_オフィサーズACP
(画像はwikipediaより転載)

 

 そんなこんなでデトニクスコンバットマスターは大ヒットした。ここにニーズがあったことにやっと気が付いたコルト社は1985年から銃身を3.5インチコーンバレル、グリップを短くして装弾数6発というデトニクスコンバットマスターのデザインを非常にリスペクトしたオフィサーズACPを発表した。コンバットマスターとの違いはリアサイト部分がえぐられていないことである。

 この1985年といえばコルト社が米軍の次期制式拳銃トライアルでベレッタ社に敗北、内部ではコルト社従業員による以降5年に及ぶストライキが始まるというコルト社にとって踏んだり蹴ったりの年であった。この労働者のストライキの真っただ中の1986年、オフィサーズACPのアルミフレームバージョンが発売された。きっと機嫌の悪い労働者が渋々作った製品なのであろう。ストライキが終わった1991年には非常に紛らわしい名称で有名なM1991シリーズが生産されるが、その中にもACPサイズのモデルがちゃっかり入っていた。

 

コルト社その後。。。

 1992年、コルト社は破産、皆様の援助により復活したコルト社は1996年、銃身を3インチとさらに0.5インチ短くしたコルトディフェンダーを発表して銃身の短さの記録を更新している。この短銃身の45口径は重量が軽くなるため銃の制御が非常に難しく、銃身が短くなる分、初速も遅くなる。つまりは通常の5インチモデルに比べて威力が弱くなるが、そうは言っても45口径。一撃必殺であることは間違いない。

 

コルトオフィサーズACP(トイガン)

 

概要

 トイガンではモデルガンが旧MGC、タイトーから販売されていた。ガスガンはWAとMGCから発売されていた。MGCのオフィサーズであるが、内部はWAのものである。当時、WAのマガジンはガス漏れが酷くMGCの持つガス漏れしないマガジンの技術と交換だったという話である。その後、WAからもオフィサーズACP、コルトディフェンダーが発売されている。これは今ではタイムプルーフされたS.C.W.ハイスペック・ver3であるので作動、性能ともに現在最も完成度の高いトイガンであるといえる。

 

まとめ

 

 コルトオフィサーズACPは、トイガンではデトニクスコンバットマスターのインパクトには劣るためあまりラインナップされないが、WAが不定期に生産しているので発売された時にはすかさずゲットすると良い。「じゃじゃ馬」とはこの銃のために作られた名称でないかと思うくらい、扱いは難しい。強烈なストッピングパワーを持つ45口径の反動は半端ではない。しかしこれもFP45リバレーターに比べれば大したことはないのだが。

 

 

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