レイジングブル
(画像はwikipediaより転載)

 

 トーラスレイジングブルはジャンレノ主演映画『WASABI』で一躍有名になった銃である。この銃はブラジルのトーラス社(タウルスと表記されていたこともある)が1997年に発売した大口径リボルバーで、ガスガンでは唯一マルシンが販売している。実銃の性能についてとこのガスガンの性能についてもみてみたい。

 

レイジングブル(実銃)

 

 

性能

全長 267mm
重量 1,430g
使用弾薬 454カスール弾他
装弾数 5発
作動方式 ダブルアクション

 

概要

 トーラス社とは1939年に設立された会社でブラジルに本拠を置く銃器メーカーである。日本ではかつては「タウルス」と呼ばれていたこともある。設立からしばらくはS&Wやコルト等一流メーカーのコピー品を製造するメーカーであったが、1970年にS&Wの親会社に買収、S&W系列となる。1977年には再び独立するがアメリカ市場ではブラジルのコピー品メーカーという印象は残り続けた。

 トーラス社に画期が訪れたのは1997年に発売した454カスール弾を使用するレイジングブルリボルバーの販売であった。454カスール弾というのは44マグナム弾を上回る威力と反動を持ったカートリッジであまりの反動に実用性が疑問視されているほどであった。トーラス社はこれを実用可能なレベルまで引き上げた。このトーラスの技術力にアメリカ市場は舌を巻くことになる。

 具体的な仕様は、まず454カスールの強烈な反動を抑制するためにバレル下部にアンダーラグを装備、さらにバレル上部には8個のマグナポートを設けてた。そして、これらによって軽減された反動を標準装備のラバーグリップによりさらにマイルドにしている。

 また、本体の材質はステンレス製でシリンダーは前後のラッチによってしっかりと固定することで強力なカートリッジの発射に耐えられるように設計されている。これらによってレイジングブルは454カスールを発射できる実用可能なリボルバーとして誕生した。因みに、ハンマー後部に鍵穴があり銃自体に鍵をかけることが出来るなど安全性にも配慮されている。

 454カスール弾が最も有名であるが、他にも各種口径モデルが発売されている(下記バリエーション参照)。現在生産されているのは44マグナム、454カスール、45ロングコルトのみだ(因みに500マグナムは2007年に生産中止したようだ。)。このレイジングブルの登場はトーラス社を一流メーカーに押し上げることとなった。ジャンレノ主演の『WASABI』で主人公が使用したことでも有名である。価格は1,203.79ドルである(2020年7月現在)。

 

バリエーション

 材質はステンレス製と一部スチール製がある。バレル長は2.25インチ、4インチ、6.5インチ、8.4インチ、10インチモデルが発売されている。

 カートリッジのバリエーションは、かつては仕様M218(218ビー弾)、M22(H22ホーネット弾)、M30C(30カービン弾)、M416(41マグナム弾)、M45(45ロングコルト弾)、M480(480ルガー弾)、M500(500S&Wマグナム)、M513(ウルトラ45ロングコルト弾、410ショットシェル弾)、M528(28ゲージショットシェル)など、多彩なバリエーションがあったが、現在は44マグナムのM444、その4インチ仕様のM444アルティメイト(ブルー仕上げモデルあり)、M454(454カスール弾)、M513レイジングジャッジ(454カスール弾)のみである。

 

レイジングブル(トイガン)

 

 トイガンでは販売しているのはマルシンのみである。モデルアップしたのは44口径モデルで、8mm仕様と6mm仕様がある。さらにCO2モデルも発売が予定されている。構造は80年代からのシンプルなグリップ内にガスタンクを設けるというもので十分にタイムプルーフされたエンジンである。バリエーションは6.5インチモデルと8.375インチモデルがあり、それぞれHW、シルバーメッキモデルがある。

 Xカートリッジ仕様でカートリッジはリアルに再現されているが、シリンダー内は改造防止のため切り抜きがある。実銃同様のキー式の安全装置やシリンダー前後のラッチも再現されている。このシリンダーラッチは後方に下げるとハンマー、トリガーが引けなくなる。これは実銃にはないマルシン独自の安全装置である。重量はHWだと1堊宛紊如▲ートが31g。6発装填するので186g増えることとなる。8mm弾仕様だと、初速は50m/s 強で命中精度はリボルバーにしては比較的高い。

 

まとめ

 

 トーラスレイジングブルはトーラス社の大ヒット製品となった。大口径弾を発射するハンドガンはハンティング用としての需要と同時に趣味としての需要もある。発売当時はトーラス社というのは「ブランド」ではなかったが、この銃の登場により米国市場で無視できない存在となった。記念碑的な銃である。

 

 


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