S&WM1917
(画像はwikipediaより転載)

 


 今日紹介するのはS&WM1917。このM1917は実は2タイプ存在する。どういうことかというとM1917モデルとはコルトとS&Wが両方、全然違う構造で同名で製作していたのだ。

 


M1917リボルバー(実銃)


 


性能


重量 1.1 kg(コルト)
    1.0 kg (S&W)
全長 270 mm
銃身長 5.5インチ
弾丸 .45ACP弾, .45オートリム弾
作動方式 ダブルアクション, ソリッドフレーム, スイングアウトシリンダー
装填方式 6発回転式。

 


 


概要


 M1917は、第一次世界大戦時に米国が欧州に遠征軍を送ることになった際に、当時制式採用されていたM1911(所謂コルトガバメント)の不足を補うために採用されたリボルバーだ。正式名称は、「合衆国.45口径回転式拳銃M1917」である。

 


 M1911と同弾薬を使用するこのリボルバーは主に二線級部隊などの後方部隊に配備された。M1917リボルバーといっても1種類ではなく、コルト製M1917、S&W製M1917の2種類がある。装弾数や口径は同一であるが当然設計は全く異なる。

 


 45ACP弾はリムレス弾のためリボルバーでは使用できず、対策としてハーフムーンクリップを使用する。

 


 ここでこのリムレス弾とハーフムーンクリップについて簡単に説明しよう。リムレス弾のリムとはカートリッジの底にあるでっぱりのこと。

 


 リボルバーに弾丸を装填するときに棒のようになっていては弾丸が落ちてしまう。ここで底に出っ張りを作り、弾丸がシリンダーで引っ掛かるようにしたのだ。

 


 しかしオートではその必要はないのでリムを持たないカートリッジが使用された。これがリムレス弾だ。

 


 しかし、このリムレス弾をリボルバーで使用するには、また上記のような問題が起こってしまう。そこで弾丸を3発ずつシリンダーの形に固定し2個のハーフムーンクリップを使用するとちょうど6連発のシリンダーが満タンになるようにしたのだ。

 


 これはS&Wの特許であったが、米軍の要請によりコルトでも使用することとなった。

 


S&W


S&WM1917

 S&Wにとってはこれが初の45ACP弾を使用する拳銃となった。バレルは5.5インチでグリップにはチェッカリング等を施さないプレーンのクルミ材を使用した。

 


 当初はブルーイング処理を施されていたがのちにパーカーライジング処理に変更されている。第一次世界大戦中に総計163476挺のM1917を生産した。

 


コルト


コルトM1917

 以前から米軍に制式採用されているM1909を基に設計されている。設計はほとんど変更されていない。M1909は45口径ロングコルト弾を使用するため45ロングコルトよりも短い45ACP弾とハーフムーンクリップを使用するためにシリンダー長が短くされた。約150000挺程度生産された。

 


M1917リボルバー(トイガン)


タナカ S&W M1917HE2 4インチ カスタム HW 455ハンドエジェクターモデル ファイブスクリュー


タナカ
これはM1917の1914〜1916年までイギリス政府の要請で生産された455ウェブリー弾を使用するモデル。

 


 このM1917のトイガン、S&W社製のM1917の方はモデルガン、ガスガン共にタナカワークスが販売している。古いモデルではないので比較的容易に入手することができる。ガスガンはタナカワークスの定番ペガサスシリーズだ。

 


 タナカワークスは特にロッドによって仕様変更が多いメーカーなので最新型を購入することをおすすめする。特に命中精度に関しては初期ロッドと現行ロッドでは大きく異なる。

 


 さらにタナカワークスの超リアルメッキの「ジュピターフィニッシュ」であるが、ガスガンの場合、亜鉛製シリンダーとHW製フレームの材質が異なるため同じメッキでも質感が若干変わっている。通販での購入の際には注意が必要だ。

 


まとめ


 M1917、地味ーな銃であった。しかし私が一番驚いたのは、実銃はハーフムーンクリップを使用しなくても発射することができたということだろう。ただ不発が多かったようだが、前線でハーフムーンクリップが無い場合にも撃つことができるのは重要だ。この機能に関しては45ACP弾用に設計したS&W製の方が発火率は高かったようだ。

 



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