M10ミリタリー&ポリス
(画像はwikipediaより転載)

 

 S&WM10ミリタリーポリスは、まさにマスターピースである。現在では今ひとつパッとしない拳銃という印象があるM10であるが、1920年代に登場して以来、現在に至るまで生産が続けられているということからみても安定した人気を獲得している銃といえる。S&Wのスタンダードであり、以後のS&Wのリボルバーに大きな影響を与えた革命的な銃であった

 

M10ミリタリー&ポリス(実銃)

 

 

性能

全長 237mm
重量 870g
口径 38口径
使用弾薬 38スペシャル弾
装弾数 6発
設計・開発 S&W

 

概要

 S&W M10は、アメリカの銃器メーカースミス&ウェッソン社が開発した回転式拳銃である。1957年にモデル名にナンバー制度を採用した以降、M10と呼ばれており、総数600万丁が生産された。誕生した19世紀から現在においてもS&Wのカタログにラインナップされている。

 ハンドエジェクターは1896年に32口径リボルバーとして開発されたが、米西戦争の戦訓により32口径では威力不足と判明し、1899年に米陸海軍はS&Wに38口径ロングコルトを使用するハンドエジェクターを発注した。これが現在まで続く38口径ミリタリー&ポリスの始まりである。

 S&WM10の性能は安定しており、タイムプルーフもされている。357マグナムは撃てないが、そもそも狩猟でも行かない限り357マグナムを使用する事態にはならない。普段の法執行者や一般市民は38口径で十分なのだ。このように考えると無駄の無いシンプルな拳銃だということが分る。

 現在でも生産されているということからもこの性能で十分だということだろう。基本構造はM29等の後に発売されるS&Wリボルバーとほとんど違いは無く、単に口径、強度の違いだけである。

 

バリエーション

 S&Wのリボルバーはフレームの大きさに対してアルファベットを振っているが、このミリタリー&ポリスのフレームはKフレームに該当する。銃身長は2インチ、2.5インチ、3インチ、4インチ、5インチ、6インチ、6.5インチがある。

 1940年には38レギュラー弾仕様モデル(のちに「M11」というモデルナンバーが割り振られる)、1953年にはアルミ製モデルの「M12」、ターゲットモデルの「M14」マスターピース、「M15」コンバットマスターピース、22口径モデルの「M17」、1970年にはステンレスモデルの「M64」も発売された。

 

M10ミリタリー&ポリス(トイガン)

 

 M10、通称ミリポリは、モデルガンでは、コクサイ、タナカ等多くのメーカーが発売していた。ガスガンではマルシン、コクサイ、タナカが発売している。初期のマルシン製ミリタリー&ポリスはシリンダーストップが無かったが、現行モデルでは追加されている。シリンダーストップが無かった初期のものは、ストップしてくれないので、何発かに一発、フライヤーが発生していた。

 でもさすがはモデルガンメーカー、外観のリアルさとそこそこのパワーはワクワクさせるものがあった。コクサイ製ミリタリー&ポリスは「リボルバーのコクサイ」だけあってリアルな外観を持っていた。

 

タナカワークス S&WM10ミリタリー&ポリス ver.3

性能

全長 238mm
重量 600g
装弾数 13発

 タナカワークスのペガサスシステム搭載のM10。シリンダーは回転するがカートレスのため排莢はできない。モデルガンメーカーだけあって外観の完成度の高さは秀逸。実射性能は、装弾数13発、初速は70m/s前後と平均的。オートに比べると構造上劣ってしまうが命中精度は比較的高い。

 

まとめ

 地味なM10であったが、発売当初は画期的な銃だった。あまりに画期的であり、パラダイムシフトを起こしてしまったという言い方もできる。ミリポリが無い状態というのが理解できなくなってしまったのかもしれない。シルエットは非常にバランスがとれて美しい銃である。

 

 

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