グロック17
(画像はwikipediaより転載)

 


 1980年に完成した「プラスチック製拳銃」グロック17は、現在においても第一線で活躍し続ける名銃といっていい。発売当初は独特のデザインとプラスチック製という特徴から敬遠されたが、現在では多くの治安機関において採用されている。

 


グロック17(実銃)



性能


口径 9mm
銃身長 114mm
ライフリング 右回り
使用弾薬 9x19mmパラベラム弾
装弾数 10・17・19・33発
作動方式 セーフアクション(ダブルアクション)
ティルトバレル式ショートリコイル
全長 186mm
重量 703g
銃口初速 379m/s

 


概要


 グロック17の登場は意外と早い。現在でもほとんど大きな改良もなく世界の第一線で活躍し続ける拳銃はPi80の名称で1980年にオーストリア軍制式拳銃として採用された(床井雅美『軍用銃事典』では1980年採用。wikipediaでは1983年となっている)。1985年、この民間モデルとして販売されたのがグロック17である。

 


 特徴はフレームを筆頭に可能な限り素材にプラスチックを取り入れたことである。プラスチックを多用することにより軽量化が図られコストダウンにもつながった。さらには寒冷地での仕様時に皮膚が金属に張り付くという事故も防ぐことができる。

 


 しかし、フレームはプラスチック製であるがスライド、内部パーツやマガジン、銃身等は金属製であり、プラスチック製拳銃と呼べるものではない。X線でも反応しないというのは完全な誤解である。

 


 装弾数は17発で旧来のストライカー式を採用している。安全装置はトリガーにあるレバーであり、引き金に指をかけると自然に解除される。全体のデザインは人間工学に沿ったものでグリップアングル(銃身に対するグリップの角度)は理想的である。

 


 銃身が低位置にあるため反動を抑制する能力に優れ、照準を付けるのにも便利である。当初は金属製拳銃に慣れたユーザーからは敬遠されたが、これらの特徴により瞬く間に大ヒットすることとなる。

 


 グロック社はそれまで銃器製作の経験が皆無であったことから既存の概念に囚われることなく斬新な銃器を製作することが出来たのだろう。

 


 軽量な上に命中精度に優れ即応性も高い故に、発売から30年を経た現在においても世界各国の治安機関において採用されている。

 


名称


 グロック17の「17」が何を指すのかというのは実は良く分かっていない。装弾数が17発ということに由来しているとする説、グロック社の17番目の製品であるとする説、17種類の特許をとったからという説など様々である。

 


バリエーション


 1983年に登場したグロック17を第1世代とすると現在は第5世代に該当する。改良はほとんどが外部のチェッカリング等の変更で内部構造に関してはほとんど変わっていない。それだけ完成度の高いシステムだったといえる。

 


 当初は9mmだけだったが、バリエーション展開を行い、現在では45口径を始めとする7種類の弾薬を使用するモデルがある。

 


 銃の大きさも標準モデルから小型モデル、超小型モデル等37種類ものバリエーションがある。

 


グロック17(モデルガン)


 グロック17のモデルガンはタナカワークスのみが発売している。エボリューション仕様でグロック17、18をモデルアップしている。HW仕様のものとフレームがHW、スライドが「特殊樹脂」(タナカワークスのHPより)のものがあり、2世代モデルと3世代モデルがモデルアップされている。

 


グロック17(ガスガン)


 日本で人気になったのはダイハード等のアクション映画に登場するようになった辺りからだろう。一番最初にモデルアップしたのは確かMGCかコクサイのエアコキのどちらかだったが正確には分からないが、恐らくMGCであったと思う。

 


 このMGC製グロック17は、これが何とガスブロであった。現在では当たり前であるが、80年代後半では珍しいもであった。

 


 しかし過渡期のガスブロであるので内部構造も現在のようにリアルなものでなく、発射機構もプレシュートシステムというスライドが動き出してから弾が発射されるものであった。

 


 この構造だとスライドの反動が弾道に影響し、着弾が狙点よりも下に行く傾向があった。そのために独特のリアサイトを発売したメーカー等もあった。

 


 現在では東京マルイ、KSCを始め海外メーカーも含めて各社が発売している。あまりにも多すぎて把握することは困難である。代表的なメーカーは上記の東京マルイ、KSCであろう。その他、CO2モデルが海外メーカーから発売されている。

 


 リアリティを採るならHW材を使用し各部のディティールに拘ったKSC、作動性能と各種サードパーティーのパーツの多さを考えると東京マルイ製である。

 


 CO2製品は低気温時でも確実に作動する上にガス圧が高いためスライドの動作が高速でありいいこと尽くめであるが、日本のメーカーはマルシンを除いて参入しておらずアフターサービスに関しては若干心配である。

 




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