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300px-DCB_Shooting_Bren_Ten_&_SW_610懐かしの名銃、ブレンテンを紹介する。ブレンテンとは80年代の人気ドラマ『特捜刑事マイアミバイス』の主人公ソニークロケットが当初使用した銃としても有名である(私が観ていたころはすでにM645だった)。この銃が特徴的なのは10mm弾という専用弾薬を使用することであったが、10mm弾も廃れてしまった現在、激マイナーな銃となってしまった。そして製造されたのも1500挺のみであった。(画像はwikipediaより転載)

性能

口径 10mm
銃身長 127mm
使用弾薬 10mmオート弾
装弾数 10+1発
作動方式 ショートリコイル
ダブルアクション
全長 222mm
重量 1070 g
銃口初速 410m/s
(wikipediaより転載)

概要

 ブレン・テン(Bren Ten)は、1984年からアメリカのドーナウス&ディクソン社(Dornaus and Dixon company)によって販売された自動拳銃である。ブレン・テンの「テン」は10mmの口径を指している。
ブレン・テンはまず仕様ありきで作られた銃であり、その理想的なスペックとは裏腹に、販売会社であるドーナウス&ディクソン社(D&D社)が生産中止を決める1986年までのわずか2年間しか販売されず、生産数も約1.500丁でしかない。

開発

 当時コンバット・シューティング(実戦的射撃術)の第一人者であったジェフ・クーパーがチェコスロバキアの自動拳銃Cz75が理想的な自動拳銃として紹介したことから始まる。 Cz75は高い評価を得ていたものの、当時は冷戦の真っただ中であり、これを入手するのは困難であった。そこで、ドーナウスとディクソンという人物がアメリカ版Cz75を作って販売しようと考えたのである。 そのために彼らは1979年D&D社を設立。ジェフ・クーパーも開発に参加。使用弾に10mmオート弾を採用し、完成したのがブレン・テンである。
ブレン・テンの名称はかつてチェコスロバキアと英国が共同開発したブレン軽機関銃にちなんだもので、チェコスロバキア製のCz75をベースとしたことに由来する。

特徴

 まず、10mmオートという弾薬が生まれた背景として、80年代初期にアメリカの都市圏では小銃等、強力な武装を所持した犯罪者が増加し、警察官が携帯していた.38スペシャル弾の6連発リボルバーでは戦力不足であると考えられた。当時9mmパラベラム口径(かつ弾倉がダブルカラム式)の拳銃が流行り始めていたが、この弾薬の威力不足という噂や偏見によって使うことを嫌われていた。いっぽうコルト・ガバメント等の.45ACP口径銃は威力はあっても装弾数は7連発だった。そのため十分な威力を持ちつつ警察官携行用にも適した製品の一つとしてこの弾薬が考えられた。これは9mmパラベラムよりも強力で.45ACPより貫通力に優れ、.357マグナムに匹敵するマンストッピングパワーを持つとされ、理想的な弾薬と思われた。
目標とした能力を達成するため弾頭重量を200gr、銃口初速を1200fps(フィート/秒)とされ、その際の初活力(エネルギー)は640ft.lbs(フィート重量ポンド)となった。9mmパラベラムで初活力336ft.lbs、.45ACPで370ft.lbs前後で、初活力=威力とは言えないもののいかに強力かが分かる。口径は9mmより重く.45ACPより軽い弾頭とするため10mmと決まった。
 ジェフ・クーパーも10mmオート弾の宣伝に一役買い、「9mmパラベラムには一発必倒の威力は無い、.45ACPはショート・レンジ(近距離)でのマンストッピングパワーはあるが、貫通力は9mmパラベラム以下で、10mmオートこそオールマイティー」と言うのが宣伝文句だった。
ところが、10mmオート弾が目標の性能を達成するためには装薬量が必要で全長25mmという長いケース(薬莢)を採用したことが銃の設計を難しくした。10mmオート弾のパワーは大きく、頑丈な銃が必要だった。これが後に10mmオート弾のケース長を約4mm短縮し、弱装弾とした.40S&W弾が誕生するきっかけとなる。
銃本体は、ジェフ・クーパーが開発に参加しており、チェコスロバキアの傑作自動拳銃Cz75をベースに作られている。フレーム側がスライドを挟む構造や、トリガーのメカはそのままコピーされた。Cz75の安全装置はコック&ロックのマニュアル・セフティのみだったが、ブレン・テンではスライドにマニュアルのクロス・ボルト式ファイアリング・ピン・ロックが加えられ、装填時の安全な手動でのハンマーのダウンと携帯時の安全性を確保したが、操作性は疑問視された。このセフティは暴発事故の際の訴訟を恐れて装備されたという。トリガーはダブルアクションだが、デコッキング・メカやオートマチック・ファイアリング・ピン・ブロックは備えていない。フレームに装備されたコック&ロックのマニュアル・セフティは片側のみだが、左右入れ替えが可能、セフティ・レバーはCz75より大きく操作性はCz75より良い。銃身内のライフリングはエッジの丸い独特の物を採用している、メーカーではこれを『パワー・シール・ライフリング』と呼称した。Cz75の弱点だった貧弱なサイトは実用的な物になっている。
スライド部は従来どうりのスチール製だがフレームをステンレスとし、汗に強く錆び難くしている。当時は銃のステンレス化が流行していたが、ステンレス同士の摩擦は「かじりつき」という現象を起こし、作動不良の原因となったため、スライドはスチールとされた、そのためスタンダードモデルのスライドはいわゆるガンブルー仕上げであり、銀色のフレームとでツートンカラーになっている。
(wikipediaより転載)


 ブレンテンの「テン」は10mmのテンだということだが、装弾数も10発というのは偶然なのか洒落なのか不明。まあ、発売当初にマガジンなしで商品を送るような会社だからそこまでのトンチは利かせていないだろう。恐らく、最高のコンバットオートを作ろうとしたのだろう。デザインは「最高のコンバットオート」と言われる、CZ75を参考にし、口径は9mmと45口径の長所を持った10mmという新口径の弾薬を作った。しかし、弾薬は高いは、マガジンは無いはで散々な状態になったようだ。そしてD&D社は倒産。ブレンテンは伝説になった。因みに少数であるが、コンパクトモデル、ポケットモデルも発売されていたようだ。ここで動画を観てみたい。

 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)















 ちょっとだけ動画があったが、アップされているのはこのくらいだろう。トイガンではかつてファルコントーイがブレンテンガスブローバックを製作したのが最初だろう。これは外部ホースでガスを供給するタイプのものだったと思う。そして2000年以降にマルシンが8mm固定スライドでブレンテンを作ったのみかな。ブローバック化されるという話もあったはずだがいつのまにかどっかに行ってしまった。今回はモデルガンがないのでガスガンの動画のみ観てみたい。KSCのモデルをベースにブローバックモデルを作った強者もいるようだ。











 私はかなり好きだが、マイナーであり、あまり人気のある銃とは言えないブレンテン。モデルガン化される可能性はゼロに近いがブローバックモデルで発売される可能性はちょっとある。ちょっとだけ期待しながら待ってみよう。


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