01_SIGP226
(画像はwikipediaより転載)

 

 SIGP226とは、1983年にSIG社がP220をベースに開発した9mm口径、15連発の自動拳銃である。米軍の次期制式採用拳銃のトライアルに提出されたがベレッタ92SBに価格が原因で敗れた。しかし非常に信頼性が高く命中精度が良いことから資金が潤沢な特殊部隊等で使用されている。

 

SIG P226(実銃)

 

 

性能(9mm弾モデル)

全長 196mm
重量 845g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 15+1発
設計・開発 SIG社

 

開発

02_SIGP226
(画像はwikipediaより転載)

 

 P226のプロトタイプは1980年に作られた。ヨーロッパ市場よりも米国市場を意識したモデルで、1983年、次期米軍制式採用拳銃トライアル(XM9)に提出された。P220との最大の違いは、ダブルカラムマガジンとなったことである。ぱっと見ではP220とP226の区別は難しいが、P226は、グリップがP220に比べて丸みを帯びているので判別は可能である。

 1984年のアメリカ軍次期正式拳銃トライアルに参加し、ほとんどの銃が脱落していく中、ベレッタ92SBとP226が最後まで残った。P226は高性能ではあったが、価格が高価であったためベレッタ92SBが採用されることになった。余談だが、SIG社はこの失敗を基に2017年に米軍のベレッタM9の後継拳銃としてP320が制式採用されている。

 米軍制式拳銃の座は奪えなかったものの、P226の性能は高く、1980年代にはアメリカ海軍特殊部隊SEALで採用、さらには予算が潤沢な特殊部隊等で採用されている。

 構造はティルドバレルショートリコイル機構を採用したダブルアクションでサムセイフティはなく、デコッキングレバーが左側面に装備されている。材質はフレームがアルミ合金、スライドがスチール製である。非常に信頼性が高く命中精度も高い。特に357SIG弾を使用するモデルは命中精度が高いと言われている。

 

 

バリエーション

03_SIGP226
(画像はwikipediaより転載)

 

 P226には多くのバリエーションがある。この中で特に注目すべきものを挙げてみたい。2010年にE2モデルが発売されている。これは使用しやすいようにグリップ始め各所の形状を変更したモデルである。P226DAKモデルはダブルアクションのみのモデルである。それまでリボルバーを使用していた人にとってオートマチックは引き金が軽すぎる等の使用上の違和感があるため作られたモデルである。デコッキングレバーは廃止され、ハンマースパー(ハンマーの指を掛ける部分)もげずり取られている。

 P226SAOは逆にシングルアクションのみのモデルで安全装置としてサムセイフティが装備されており、デコッキングレバーが廃止されている。サムセイフティを外すことで即座に発射出来るコンディション1の状態にすることが出来る。他にも競技用のXシリーズでも同様の機構となっている。

 P227は45ACPが使用できるモデルで装弾数は10発。1989年に発売されたP228はスライドとグリップが小型化されたモデルで装弾数13発と多い。日本の警視庁特殊部隊SAT、海上保安庁SSTでも採用されている。P229はP228のスライドを強化したモデルでP228のスライドがスチール製であったのに対してP229はステンレスの削り出しとなっている。このため重量は40gほど増加している。口径も357SIG、40S&Wという強力なカートリッジが使用できる。P224はサブコンパクトモデルでP228よりも短い8.9mmバレルを採用している。9mmで装弾数は12発であったが、2016年に生産中止となった。

 

SIG P226(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは、1994年にタナカから発売された。その後もバリエーション展開をしている。モデルガンメーカーだけに外観の完成度は非常に高い。実射性能もEVO2になってより高まっている。ガスガンでは、東京マルイ、KSC、タナカが発売している。東京マルイはレイルモデルに加え、E2、KSCはサイレンサー使用モデルにコンプカスタム、さらにホーグの実物グリップを装備したモデルが発売されている。タナカは珍しくレイルの無い初期型をモデルアップしている。

 

タナカ SIG P226 マーク25 フレーム ヘビーウェイト エボリューション2 モデルガン完成品

性能

全長 195mm
重量 650g
装弾数 15発

 HW製で外観の完成度の高さは秀逸である。カートリッジはEVO2カートでアルミ製。発火性能は比較的良い。特にEVO2になってからはスライドの動きにパワーが出ている。作動に関しては、ガスブロほど確実には作動しない。古いファンにとってはモデルガンというのは「そういうもの」なのであまり気にはならないが、新しいファンには抵抗があるかもしれない。ただ、ガスブロには無い鋭いスライドの動きと火薬の匂いは魅力的である。例によってモデルガンは本体の購入と同時にカート、マガジンを購入することをお勧めする。

 

 

東京マルイ SIGP226 E2 ガスブローバックガン

性能

全長 196mm
重量 740g
装弾数 25発

 現行モデルであるE2モデルを再現している。初速は70m/s前後と平均的。命中精度は非常に良い。マガジンは以前のP226Rと互換性があり、デコッキングレバーも作動する。ダブルアクションのトリガープルが重いのとHW材を使用していないため重量が軽いのが欠点であろう。

 

KSC P226R ヘビーウェイト 18歳以上ガスブローバック

性能

全長 198mm
重量 880g
装弾数 25発

 本体がHW製のため重量が実銃の弾薬を抜いた状態と同じで、実銃のホーグラバーグリップが標準装備されているため非常にリアルである。外観上のリアリティは東京マルイに優っている。初速は70m/s前後で命中精度も非常に良い。外観上の欠点は、ハンマーの位置が実銃と異なりかなり低い位置にある。機構的には、初期製品では湯皺や作動不良が指摘されていたので購入後は作動確認する必要がある。amazonでの購入では返品することが可能であるがその他の通販では返品が出来ないこともあるので注意。

 

まとめ

 

 SIGP226は高価ではあったが、その分性能は高く、信頼性、命中精度の高さはどのプロフェッショナルも高く評価する銃である。そのため特殊部隊等に多く採用されている。近年ではポリマーフレームの銃に人気が集まっているが、現在においてもP226の評価も決して低くはない。

 

 

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