S&WM610(画像はwikipediaより転載。ブレンテンのオールシルバーモデルも写っている。)


 今日、紹介するのは超マニアックな拳銃S&W M610 10mmリボルバーである。何故、この銃にしたかというとふと思い出したためである。


 マイナーな10mmオートよりさらにマイナーな10mmリボルバーである。通常の10mm弾をハーフムーンクリップに装着しリボルバーで発射するというもの。ハーフムーンクリップとはリムレス弾であるオート用の弾薬をリボルバーで発射するためのクリップのこと。


オートの弾はリムレスであるためリボルバーだとシリンダーから抜け落ちてしまう。そこで鉄板で作ったクリップをカートリッジの後方のくびれているところに装着してリボルバーに装填するのだ。


よく分らないだろうが文章だけで説明するのは大変なのだ。夏目漱石だったらできるかもしれないが、夏目漱石はM610のことは知らない。


 今までの記事にも書いたが、10mm弾は威力としては357マグナムに相当するのでリボルバーとしても充分強力である。しかし357マグナムを使用すればいいだけの話でもある。


オートでこそ意味のある10mm弾を何故リボルバーに使用したのかは永遠の謎と言うほかはない。もしかすると10mmオートとの互換性を狙ったのかもしれないがそもそもハンドガン同士で互換性って必要なのだろうか。これは私にも分からない。


 10mm弾は1983年コンバットシューティングの神様、ジェフ・クーパーによって開発され、翌年発売されたブレン・テンに使用されたオートマティックハンドガンの弾薬としては当時、かなり強力なカートリッジであった。


 発売当初は、あまりにも強力で同時に反動が強いために敬遠されが、近年では狩猟用のカートリッジとして復権しているようである。


 その10mm弾をリボルバーで使用できるようしたM610は1990年に発売されたが、今ひとつ人気が無く、1992年には製造が中止される。


 その後、1998年に各所が改良されたモデルが再生産され現在に至る。以下にyoutubeの動画へのリンクを貼って置いたが、旧モデルと新型は、バレルの刻印がスミス&ウェッソンから10mmに変更されたのと、シリンダー後下方の突起の形状とフレーム中央に「ポッチ」があるという違いがある。


 どちらも外観上はS&Wの同時期のNフレームリボルバーと区別がつかないほど似ているが、M610はシリンダー長が若干短い。以下、旧型、新型それぞれの動画のリンクを貼った。見比べて見て欲しい。




 こちらは1998年以降に発売されたモデル。




 旧5インチモデル。


 今日は、M610について書いたが、トイガンにされるわけもなく発売したメーカーは一つもない。未来永劫無いであろう。


2014年5月16日初稿。
2019年10月16日加筆修正。



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