01_S&WM36
(画像はwikipediaより転載)

 

 チーフスペシャルとは、S&Wが1950年に発表した38口径リボルバーで重量はわずか554gであった。装弾数こそ5発と一般的なリボルバーよりも1発少ないものの小型リボルバーで38スペシャル弾を発射出来る銃というのは衝撃的であった。

 

チーフスペシャル(実銃)

 

 

性能

全長 160mm
重量 554g
口径 38口径
使用弾薬 38スペシャル弾
装弾数 5発
設計・開発 S&W社

 

開発

 第二次世界大戦直後から設計が始まり、1950年に発表されたS&Wの小型拳銃で、新規に設計されたJフレームにより小型リボルバーでありながら強力な38スペシャル弾を発射することが出来る。発売当初は「チーフスペシャル」という名称で呼ばれたが1957年以降はM36と改名されたが、以降も愛称として親しまれている。

 機構はミリタリー&ポリスで完成した従来のS&Wのリボルバー機構であるが、ハンマーのスプリングがリーフスプリングからコイルスプリングに変更されている。フロント・リアサイト共に固定式で、装弾数は5発、当初は2インチ銃身のみでグリップもラウンドバットのみであったが、1952年よりスクエアバットも用意された。ブルー仕上げとニッケル仕上げ、2インチ銃身と3インチ銃身のバリエーションがあった。

 1951年にはアルミニウム製M37エアウエイトが発売されるが、シリンダーの強度不足により1954年にはスチール製シリンダーに変更された。このM37は2インチモデルのみで、2003年には日本警察にも制式採用されている。1952年には、S&W創立100周年を記念して、センチニアルモデルが発売されている。これはハンマー内蔵式でグリップセイフティを装備した独特のリボルバーでスチールモデルをM40、アルミモデルをM42と呼んだ。1977年には生産終了したが、1995年にグリップセイフティを省略したモデルがM442として復活している。

 1955年にはフレームを延長してハンマーを覆って服などに引っかかりにくくしたM49ボディーガードが発売、1965年にはステンレス製M60が発売されている。翌年にはサムピースがフラットな楕円型から指にフィットする形状の現行型に変更さている。

 

チーフスペシャル(トイガン)

 

概要

 モデルガンは、1963年にMGCが発売したのが最初であり、1966年にはコクサイがMGCのフルコピーでチーフスペシャルを発売、1969年にはMGCがニューチーフスペシャルを発表、1975年には、CMCがチーフを発売している。これは1981年にリニューアルされ、のちに金型を買い取ったHWSによって再販された。1987年にはマルシン工業がガスガンでチーフスペシャルを発売、近年ではタナカワークスがモデルガン、ガスガン共に完成度の高い製品を発売している。

 

タナカワークス M36チーフスペシャル

性能

全長 160mm
重量 485g
装弾数 10発

 モデルガンメーカーのガスガンなので表面仕上げ等の完成度の高さは尋常ではない。細部に至るまで精巧に再現されている。エンジンはペガサスでカートは使用しないが、シリンダーは回転してスイングアウトは出来る。カート式でないためリアリティはないが、内部構造は実物同様である。これはカート式ではできない。初速は60m/s前後とリボルバーにしては高い。タナカ製ガスリボルバーは命中精度は比較的高いが、チーフは銃身が短くガスタンクも小さいため命中精度はそれほど高くはないが、5m先の10cm位の的の範囲内には命中する。

 

マルシン M36チーフスペシャル

性能

全長 163mm
重量 390g
装弾数 5発

 80年代以来のガスガンチーフスペシャルである。もちろん内部機構はブラッシュアップされているが基本的な機構は80年代のままである。カート式リボルバーで、シリンダー内は改造防止のため切り抜きされている。初速は30m/s強で命中精度もあまり良くはないが、そもそも命中精度を求める銃ではないので楽しめれば良いであろう。遊ぶための銃、つまりはロマン銃なのである。

 

タナカワークス M36チーフスペシャルモデルガン

性能

全長 160mm
重量 435g
装弾数 5発

 現行のM36モデルガンの中で最も完成度が高いと言っても過言ではないタナカワークス製チーフスペシャル。バリエーションが豊富なのもファンの気持ちをよく理解してくれている。特にジュピターフィニッシュは実銃と見分けがつかないほどの完成度の高さである。チーフのモデルガンで1挺といえばタナカワークス製が一番のおすすめである。

 

まとめ

 

 チーフスペシャルは人気はあるものの、映画、ドラマ等では今ひとつ目立たない銃である。しかし完成当初はわずか550gの小型リボルバーで大型拳銃が使用する38スペシャル弾を発射出来るというのは衝撃的であった。現在でも生産されている。何に使うのかは不明であるが、357マグナムを発射出来るモデルもある。

 

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