HK45

 

 HK45は、USPピストルを基に改良された45口径拳銃である。元(現)デルタフォースの隊員の意見を参考に設計された特殊部隊用の銃で、射手の手の大きさに合わせてグリップのサイズを変更できるという特徴がある。45口径であるが、ダブルカラムマガジンを採用しており、装弾数は10発と多い。

 

HK45(実銃)

 

 

性能

口径 45口径
全長 194mm
銃身長 115mm
重量 785g
装弾数 10+1発
作動方式 ティルトバレル式ショートリコイル

 

概要

 1993年、H&K(ヘッケラー&コッホ)はUSPという40S&W口径のピストルを開発した。これはポリマーフレームを採用した拳銃でのちに45口径バージョンも登場する。このUSPはヒット作となり、ドイツ連邦軍や日本のSAT、自衛隊の特殊作戦群にも採用されている。

 しかしグリップが大型であり、小柄な体形の使用者、特に女性使用者から苦情が出た。2001年には、この問題に対応してUSPコンパクトをベースにH&KP2000が開発された。苦情のあった太すぎるグリップは、グリップバックストラップを交換することにより大きさを調整できるようにし、さらには左利き射手に対応するために操作系統も交換できるようになった。

 これを基に2006年に開発されたのがH&KP30で、P30はグリップパネルも交換することが可能でありマウントレールもピカティニー規格を採用することで汎用性を高めた。このP30を米軍のSOCOM(合衆国特殊戦統合軍)で行われたM9拳銃の後継トライアル用に45口径を使用できるように改良したのがHK45である。このSOCOMトライアル自体は2006年に無期限延期になってしまったが、HK45は2007年にショットショーで公開され、民間向けとして販売された。

 

特徴

 設計に当たっては元(現)デルタフォースの隊員の意見を参考にされた結果、トリガーガードは大きめに、全体としては角が落とされ滑らかな形状になっている。さらにUSPで採用されたポリマー製マガジンは金属製に戻された。設計に参加した元デルタフォースの隊員であるラリー・ヴィッカーズによるとトリガーストップを組み込むことを提案したが受け入れられなかったという。

 

バリエーション

 HK45を小型化したHK45C、さらに法執行機関向けにサプレッサー取付用のネジ山を切ったHK45Tモデル。それを小型化したHK45CTモデルが存在する。HK45CTモデルは米海軍特殊部隊SEALSに制式採用されているようである。

 

HK45(トイガン)

 

 トイガンでは東京マルイ、KSC、KWA、UMREXの4社から発売されている。東京マルイからはHK45、HK45タクティカル、HK45電動ガンが発売されている。電動ガンはフルオート可能である。KSCからはABS製HK45、スライドHWのモデルが発売されており、KWAからはメタルスライドモデル、UMAREXからはHK45CTのブラック、タンカラーモデルが発売されいる。

 

KSC HK45 スライドHW (18歳以上ガスブローバック)

全長 204mm
重量 900g
装弾数 29発

 旧MGCの流れを汲むモデルガンメーカーのKSC製HK45。モデルガンメーカーだけあって完成度は高い。命中精度も新型チャンバー採用以来、東京マルイ製に伍するほど高くなった。外観の完成度と実射性能を両立させた点においては最高レベルであるが、スライドストップノッチを採用していないため金属製スライドストップによってプラ製のスライドが削れてしまうという欠点がある。

 

 重量はHWスライドを採用したことにより900gと実銃にせまる重さ、装弾数29発、バックストラップが付属している。細部も正確に再現するKSCだけにコッキングインジケーターも赤色をちゃんと再現している。マガジンを挿入してもスライドを引かないとトリガーを引くことができないというリアルライブオペレーションや実銃同様にマガジン口から工具を使うことによってトリガーの作動を止めるロックアウトデバイス(作動凍結キー)も再現されている。15mmの大型シリンダーにエンジンはシステム7。初速80m/s 前後とちょっと高めである。トリガープルは、ダブル2.8kg、シングル1.1kgと平均的である。

 

東京マルイ HK45 18歳以上ガスブローバック

全長 204mm
重量 782g
装弾数 26発

 業界最大手のエアガンメーカー。外観の正確さとい命中精度の高さは他の追従を許さない。特に命中精度の高さに関しては驚異的。サバイバルゲーム等、射撃性能を求めるユーザーであれば東京マルイ一択であるといえる。重量782g、装弾数26発、ショートリコイル機能(もちろん擬似)、デコッキング機能もある。トリガープルはダブル2.4kg、シングル1.2kg、15mmの大型シリンダーを採用しており、初速は70m/s 弱。グリップアダプターが付属する。トータルクオリティは高い。

 

Umarex/VFC HK45 Compact Tactical ガスブローバック BK

 海外メーカーのUMAREX。生産しているのはVFCである。基本的な機構はKSCのものを参照しているようだ。メタルスライド装備であるが、トリガーの形状が異なったり、スライドが浮いている個体もあるようで日本製に比べるとやはり品質の低さは否めないようだ。ただ、メタルスライドは作動も重くなる上、法的にもグレーなので個人的にはおススメしない。

 

KWA HK45 メタルスライドver

 KWAはKSCの製品を生産しているメーカーなので内部機構は(恐らく)KSC製そのものだろう。KSCと異なりスライドはメタルなのでノッチによる削れの問題は起こらない。但し、刻印は印刷なのでリアリティの点では若干劣る。ただ、メタルスライドは作動も重くなる上、法的にもグレーなので個人的にはおススメしない。

 

まとめ

 

 特殊部隊用に開発されたHK45。設計には元デルタフォース隊員である、ラリー・ヴィッカーズが参画しているだけあって性能、操作性に関しては問題無さそうである。ポリマーフレームも登場当初は耐久性に不安があったが既に約40年経た現在、ポリマーフレームに関する問題はあまり無いようだ。45口径で12発の装弾数を誇るHK45。現在、最高の拳銃の一つかもしれない。

 

 


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