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はじめに

 

 S&WM29とはS&W社が1956年に発表した大型リボルバーで専用に開発された44マグナム弾を使用する当時としては世界最強のリボルバーであった。現在ではさらに大型のカートリッジが登場したため世界最強ではなくなってしまったがハンターのサイドアーム等には重宝されている。

 

 

傑作M29モデルガン

 

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 アメリカで人気が出れば日本でも人気が出るのがモデルガン業界。M29は多くのメーカーでモデルアップされてきた。しかし作動を優先させるために外観や構造がディフォルメされていたりと中々ベストと呼べるモデルはなかった。このモデルガンM29の中で特に完成度が高かったのは今は無き東京CMCの金属製M29であった。

 1976年に発売されたCMC製M29は完成度が非常に高く発売以来高い評価を得ていたのに対して、コクサイが前年に発売したM29はMGCのコピー品といわれるもので完成度の高さも今ひとつであったが、1985年にリニューアル発売したM29はCMCに匹敵する完成度の高さを持った傑作モデルとなった。そして翌年にはコルトパイソンもリニューアル、完成度の高さから「リボルバーのコクサイ」と呼ばれるようになった。

 

リボルバーのコクサイ

 

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 私が本モデルを購入したのは1990年であったと思う。当時のM29は後期のようにバフ掛けした後に金メッキを施した仕上げのものではなく、ニッケルメッキで表面仕上げも荒かった。カートも後期にはフルサイズカートになったが、この時期はまだ外発火式のスモールカートであった。それでも弾頭部には銅メッキが施されており、底部には刻印が打たれている等精いっぱい凝ったものであった。

 内部構造も実銃を参考に正確に再現しており、翌年発売されたパイソンが内部構造を正確に再現したために作動不良を起こしてしまったのに対してM29は作動も確実であった。CMCのM29が生産中止になったのに対してコクサイ製M29は長く入手が可能であり、2000年頃にタナカワークスが新規金型でM29モデルガンを発売したことにより若干古さが気になるようにはなったが、長くモデルガンM29の定番モデルの一つであった。

 

1985年版初期モデル

 

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 私が購入したM29はオリジナルのプラ製グリップからモデルワークスグレネード製とんかちグリップに変更している。現在はver.2.0であるが、私が購入したのは最初期のver1.0である。これはタナカワークス製M29用のグリップであったが、コクサイ製M29は再現性が高いため多少の加工で装着することが出来た。このとんかちグリップとは米ドラマ『俺がハマーだ!』にの主人公スレッジ・ハマー刑事が愛用しているM629に装着されているグリップを再現したもので、私は本ドラマが大好きであったため購入した。

 このM29、現在ではコクサイが廃業してしまったため入手することは困難で、特に80年代、90年代製のものは中古市場でも中々見つけることができない。この初期のM29は後期型に比べて表面仕上げが雑であり、カートもスモールサイズであるがニッケルメッキの上に黄色を着色したモデルは金メッキに比べてリアリティがあり、こちらを好む人も多い。

 

さいごに

 

 現在ではタナカワークスが非常に完成度の高いM29を発売しているが6インチモデルは発売されておらず、この一点において未だにコクサイ製がリードしている。このコクサイ製M29を含め、コクサイの完成度の高いモデル、どこかの会社が金型を買い取って再生産してくれないかと願っているのだが残念ながらそういう話は聞かない。

 


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