01_64式小銃
(画像はwikipediaより転載)

 

 64式小銃は豊和工業製で1964年に正式採用された国産小銃である。全長990mm、重量4.3圈∩弾数20発で7.62mm減装薬弾を使用する。命中精度は非常に高いが、重量が重く、装填不良が多いため軍用としては今ひとつであるが、頑丈な造りのため耐用年数は長い。

 

64式小銃(実銃)

 

 

性能

全長 990mm
重量 4,300g
口径 7.62mm口径
使用弾薬 7.62mm減装薬弾
装弾数 20発
設計・開発 豊和工業

 

背景から開発まで

 発足以来、自衛隊の制式小銃は米軍貸与のM1ガーランド小銃であったが、老朽化と性能の陳腐化が問題となってきた。そのため各国の小銃装備の趨勢と将来の用兵に適応させるため、日本人の体格に合った国産小銃を開発することとなった。

 

開発

 1957年、豊和工業は防衛庁技術研究本部と共同で国産小銃の開発を開始した。プロトタイプとして作動方式にガス圧式を採用したR1、遅延反動式のR2ライフルを製作した。続いてR1、R2の機能を取り入れたR3が製作された。このR3も展示射撃を数発行った時点で破損してしまったので、改良されたR5が製作された(R4は「死に番」なので敬遠された)。このR5も連射時の命中精度が優れないため、抜本的に改良されたR6が完成する。R6に改良が加えられ1964年9月7日、64式7.62mm小銃として制式採用された。

 64式小銃の特徴としては、日本人の体形に合うように設計されており、軽量化よりも命中精度の向上が優先されたたため7.62減装弾が採用された。これは通常の7.62mmNATO弾の火薬量を10%減少させたもので、発射速度を500発/分(M16小銃は600発/分)と遅くしたことと相まって反動の抑制には効果的であったが、通常のNATO弾を撃つためにはガス圧の調整をする必要があるというデメリットも存在する。

 サイトはフロント、リア共に倒立式で、ボルトを引くチャージングハンドルは上部に位置する。二脚が標準装備されており軽機関銃の代用として使用することもできる。安全装置は右側に位置しており、切替の際には一度引っ張って回す必要がある。このため暴発等の危険は少ないものの咄嗟の操作には習熟が必要である。

 64式小銃は、合計23万丁が生産され、構造が堅牢なため現在においても運用されいるが(2020年7月)。

 

64式小銃の欠点

 64式小銃の概要は上記の通りであるが、この64式小銃、執筆者が現役時代に使用した結果感じた特徴は以下の通りである。

 

特徴,笋燭藹鼎ぁ

 

 多分、他国の小銃に比べて1坩幣紊禄鼎ぁまあ、製作された年代を考えると致し方ないともいえるが問題はまだ現役だということだろうか。一般の人は自衛隊の装備は最新で、特に軍事に詳しい人は全部隊で89式小銃を使用していると思っているかもしれないがこれは大きな間違いだ。89式小銃を使用しているのは陸自で言う戦闘職種はとその他若干の部隊。後方支援部隊、航空自衛隊の警備隊等は未だに64式を使用している。

 

特徴∩填不良が多い。

 

 軍用小銃とは思えないほどに装填不良が多い。自衛隊では小銃はかなり丹念にメンテナンスされているが、それでも射撃検定等では必ず1回は誰かの銃が装填不良を起こす。メンテナンスされている状態でさえこの様なので、その上、泥等が内部に入ろうものなら装填不良どころでは済まない。引き金が引けなくなることもある。上掲の動画でも3名の内、右側1名以外の隊員の64式小銃は装填不良を起こしている(弾倉を叩いて槓桿を引いているのは装填不良時の対応)。デモンストレーション用に綿密に整備された個体でも装填不良は防げなかったようだ。

 

特徴やたら部品がはずれる。

 

 演習等で使用する場合、脱落防止処置をしなければならない。これは何かというと64式小銃は、ビニールテープでグルグル巻きにしていないとポロポロ部品が落ちてしまうのだ。グリップが落ちることさえある。何故こんなに部品が落ちるのかは不明だが、訓練で分解結合をやりすぎるのが原因とも言われている。

 

特徴そ匿箸破裂する(こともあるらしい)。

 

 これは私が実際に体験した訳ではないが、通達で「経年劣化のため銃身が破裂することがあるので注意するように」というのが回ってきたことがあり、どう注意すればいいのか分らなくて困惑したことがあった。これは64式小銃の欠陥というよりも兵器の更新が遅い自衛隊の問題ではあるのだが。ここまで書くと何かいいところないと思うかもしれないのでここで長所を一つ。

 

特徴ト鷯錣砲茲当たる(らしい)。

 

 世界中の軍用銃を比較した訳では無いので客観的事実とは言えないが軍用小銃の中では非常に命中精度がいいらしい。あと、設計時、アメリカに7.62mm弾をごり押しされた結果、7.62mm弾を使用せざる得ないことになったが日本人の体格からして7.62mm弾は反動が強すぎるということで減装薬を使用したがこれはいい選択だったと思う。

 

64式小銃(トイガン)

 

概要

 モデルガンではホビーフィックスが1994年にダミーカート式モデルガンとして発売しているのが唯一である。ガスガンでの発売はされておらず、電動ガンでは1996年にTOPが発売していた。現在ではS&T社の電動ガンが流通している。2020年にはG&Gが製作を発表している。

 

S&T 64式小銃

性能

全長 990mm
重量 3,260g
装弾数 390発

 全金属製でグリップ、ストックは木製である。実銃よりも1kg重量は軽いものの細部はリアルに再現されている。命中精度は非常に高く、東京マルイ製の電動ガンと比べても遜色のないレベルである。マガジンはプレス製で390発装填が可能。初速は90m/s前後と比較的ハイパワーではあるが、もちろん法定内である。欠点としては、マガジンを本体に取り付けた状態が銃身の軸線に対して垂直なのが実銃と異なる点(実銃はやや斜めに装着される)、グリップが非常に角ばっている点である。

 

まとめ

 

 日本初の自動小銃であり、現在でも運用されている小銃である。重量が4.3kgと重く、非常に装填不良が多いため実戦には向かない銃であるが、命中精度は非常に高く、銃自体の寿命も長い小銃である。

 

↓良かったらクリックして下さい。

ミリタリーランキング