内容的には結構玄人好みかなぁと思う。つまり私としてはあまり楽しめなかったということなのだが。。。これは全く好みによると思う。本書を知ったきっかけは佐藤優氏が推薦していたからだ。


 現在、私自身、戦争プロパガンダや大衆扇動のようなものに興味を持っているということから本書を読んでみたのだ。


プロパガンダ
 プロパガンダ(羅・英: propaganda)は、特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った、宣伝行為である。通常情報戦、心理戦もしくは宣伝戦、世論戦と和訳され、しばしば大きな政治的意味を持つ。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipediamazon)


 本書の著者池田氏は外務省で対外宣伝放送「日の丸アワー」をやっていた人ということだ。私はてっきり、この「日の丸アワー」やら「東京ローズ」等のことが詳しく書かれるのだと思っていたら、各国のプロパガンダの比較というかなりの玄人な内容でちょっと期待外れだった。


池田 徳真(池田 徳眞、いけだ のりざね)
1904年(明治37年)6月16日 - 1993年(平成5年)12月6日)は、旧鳥取藩主池田氏第15代当主。
(wikipediaより転載)


 まあ、私の期待していたものと違ったということだけなので本書の内容が別にダメな訳ではない。本書は、基本的に第一次世界大戦の各国、特にイギリス、ドイツ、フランス、アメリカの四か国を中心に戦中のプロパガンダを分析している。


 イギリスは謀略型、ドイツは理論型、フランスは平時型、アメリカは報道型と国によって特色がある。結局、著者はイギリス型のプロパガンダが最高だと考えたようだ。そこで日本の戦時プロパガンダもイギリス型でいったようだ。


 私は基本的にミリタリー好きなので、もっと戦中の生々しい策略めいたものを期待してしまったのだが、本書は専門家が使用する教科書のようなものであり、宣伝戦を行おうとする人にとっては究極の一冊かもしれない。


 外務省やら防衛省やら以外でも電通や広告代理店に勤務する人にとっては必携の本だろう。特に巻末にある著者の『対敵宣伝放送の原理』はかなり貴重なものだと思う。あとがきの佐藤氏の文章は引用が多すぎる。



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