陸軍特攻振武寮―生還した特攻隊員の収容施設 林えいだい 著 光人社 (2009/11/30) 特攻に出撃して諸事情により引き返してきた隊員達を隔離した施設に関する記録。一般的には特攻に出撃すれば必ず体当たりが実行されると思われがちだが、実際は天候不良や機体の不 ...
【本レビュー】戸高一成『海戦からみた日露戦争』
海戦からみた日露戦争 戸高一成 著 KADOKAWA (2012/6/10) たまたま購入した戸高氏の『海戦からみた太平洋戦争』があまりにも良かったためについつい購入してしまった。今日紹介するのは『海戦からみた日露戦争』である。 【目次】 はじめに―「完全勝利の物 ...
【本レビュー】野村實『日本海海戦の真実』
日本海海戦の真実 (読みなおす日本史) 野村實 著 吉川弘文館 (2016/8/17) 著者は元海軍士官で防衛大学校教授という海軍の専門家であると同時に歴史学で博士号を持つ海軍史の専門家である。日本海海戦といえば秋山真之が考案した「丁字戦法」が有名であるが、著者 ...
【本レビュー】堀越二郎『零戦〜その誕生と栄光の記録〜』
零戦 その誕生と栄光の記録 堀越二郎 著 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/12/25) 映画『風立ちぬ』で有名な零戦設計者堀越二郎の著書『零戦〜その誕生と栄光の記録〜』を読んだ。堀越二郎といえば零戦、九六式艦上戦闘機、雷電、烈風の設計者として ...
【本レビュー】池田徳眞『プロパガンダ戦史』
プロパガンダ戦史 池田徳眞 著 中央公論新社 (2015/7/23) 内容的には結構玄人好みかなぁと思う。つまり私としてはあまり楽しめなかったということなのだが。。。これは全く好みによると思う。本書を知ったきっかけは佐藤優氏が推薦していたからだ。現在、私自身、 ...
【本レビュー】辻田真佐憲『楽しいプロパガンダ』
たのしいプロパガンダ 辻田真佐憲 著 イースト・プレス (2015/9/10) 総評 本書は値段の割にはかなり充実した内容だと思う。近著『大本営発表』でもそうだったが、辻田氏の本は中身が濃いし、現在への問題提起も的確だ。良書だと思う。 書評 今日、 ...
【本レビュー】クリス・カイル『アメリカンスナイパー』
アメリカン・スナイパー クリス・カイル 著 早川書房 (2015/2/20) 有名(らしい)な、映画化もされた(らしい)『アメリカン・スナイパー』の原作(のようだ)を読んでみた。「らしい」やら「ようだ」という言葉を入れたのは私は映画も知らないし、クリスカイルが ...
【本レビュー】堀江貴文『ゼロ〜何もない自分に小さなイチを足していく〜』
ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく 堀江貴文 著 ダイヤモンド社; 1番め版 (2013/10/31) あまりミリタリーとは関係ないが気になったので買ってしまった。堀江貴文、通称ホリエモンとは10年前、ライブドア事件で世間を騒がせた私達の世代にとっては伝説 ...
【本レビュー】辻田真佐憲『大本営発表』
大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 辻田真佐憲 著 幻冬舎 (2016/7/28) 総評 本書は内容的には非常に読み応えがあり素晴らしいものだった。私は精読派なので読了には時間がかかったが一気に読み終えてしまった。調査には相当の労力が必要だっただろう。 ...
【本レビュー】「丸」編集部編『海軍戦闘機隊』
海軍戦闘機隊―私は非情の大空で戦い生還した! 「丸」編集部編 光人社 (2011/2/1) 総評 本書は現在では数少ない日本海軍戦闘機搭乗員の手記をまとめたものである。内容的にはやはり手記である性質上、一貫性は持たせにくいが編集者の精いっぱいの努力が見ら ...