三十八年戦争と蝦夷政策の転換 (東北の古代史) 鈴木拓也 著 吉川弘文館 (2016/6/3) 今日は一応軍事関係ではあるが、テーマは古代。奈良時代末期から平安時代に東北で起こった大戦争、三十八年戦争とその後の戦乱について書いた本を取り上げてみたい。私のブログ ...
【本レビュー】佐々木俊尚『そして、暮らしは共同体になる。』
そして、暮らしは共同体になる。 佐々木俊尚 著 アノニマ・スタジオ (2016/11/30) 佐々木氏の『レイヤー化する世界』があまりにも面白かったので購入。会社や国等の縦の関係に対してそこから逸脱するとい「外へ」という関係でもない横の関係がこれから大きくなっ ...
【本レビュー】槇 幸『伊25号出撃す』
伊25号出撃す―アメリカ本土を攻撃せよ 槇 幸 著 潮書房光人新社 (2017/2/1) 書評では初めての潜水艦戦記だ。このブログの【書評】という書き方だけど、私は今ひとつ気に入らない。何となくどのブログも【書評】と書いているので【書評】と書いてしまったが、私は ...
【本レビュー】倉田耕一『アメリカ本土を爆撃した男』
アメリカ本土を爆撃した男 新書版 倉田耕一 著 毎日ワンズ (2018/5/9) 藤田氏を知る人はあまり多くはないだろう。昔一度テレビに出演したがそれを知らなければ恐らく戦史に詳しい人以外は知らない人だと思う。藤田氏は世界で唯一「アメリカ本土を爆撃した男」なの ...
【本レビュー】原 朗『日清・日露戦争をどう見るか』
日清・日露戦争をどう見るか 近代日本と朝鮮半島・中国 原 朗 著 NHK出版 (2014/10/9) 本書の執筆者、原朗氏は経済史が専門とのこと。私は経済史の研究者には暗いので残念ながら原氏の存在は初めて知った。それはともかく本書は著者が2012年に行った講演を文章化 ...
【本レビュー】井上和彦『撃墜王は生きている』
撃墜王は生きている! 井上和彦 著 小学館 (2017/7/11) 5人の「撃墜王」へのインタビューを中心に書かれている。ほとんどが戦争後半に活躍した搭乗員ということに時の流れを感じる。私が零戦搭乗員の手記に興味を持った1995年前後は日中戦争以来の搭乗員がまだ存 ...
【本レビュー】保科善四郎『大東亜戦争秘史』
大東亜戦争秘史―失われた和平工作 保科善四郎回想記 保科善四郎 著 原書房 (1975/1/1) 本書の著者、保科善四郎海軍中将は、いわゆる海軍良識派と言われる人だ。戦前は開戦に反対し、戦中は和平工作、戦後は軍隊を再建させるために努力した。 保科 善四郎 保 ...
【本レビュー】北出大太『奇跡の飛行艇』
奇蹟の飛行艇―大空に生きた勇者の記録 北出大太 著 光人社 (2004/12/1) 最近、飛行艇物に首ったけな私である。今度は北出大太『奇跡の飛行艇』を読んでみた。北出氏は海軍の飛行艇乗りで操縦練習生21期という開戦時にはすでにベテラン搭乗員であった凄腕の飛行艇 ...
【本レビュー】戸高一成『海戦からみた日清戦争』
海戦からみた日清戦争 戸高一成 著 KADOKAWA (2012/2/10) 戸高氏の『海戦からみた』シリーズの多分2作目。タイトルの通り日清戦争を描くのだが、幕末の海軍伝習所から始まるのがあたり前といえば当たり前だが、ちょっと面白い。幕末に幕府内で海防が問題となった ...
【本レビュー】武井慶有『零式水偵空戦記』
零式水偵空戦記―ソロモン最前線の死闘 武井慶有 著 潮書房光人新社 (2015/11/1) 飛行艇空戦記が意外と少ないのでとうとう水偵空戦記にまで手を出してしまった。まあ、水偵も飛行艇だけどね。内容は面白い。これは著者自身の筆によるものなのではないだろうか。描 ...